雀士紹介シリーズ「水城恵利元プロ」 | 芸人でプロ雀士のようへいが麻雀のことを書くブログ

雀士紹介シリーズ「水城恵利元プロ」

3回目となったこの「雀士紹介シリーズ」

タイトルを「プロ雀士紹介シリーズ」としなかったのは、プロ以外の方も紹介したいから!

というわけで今回は今年の3月いっぱいでプロを引退してしまった水城恵利元プロ。


日本プロ麻雀協会のファンクラブのイベントでの感動的なお別れスピーチや、その後行われた水城さんの引退イベントにも立ち会わせて頂いたのですが本当に惜しまれつつの引退でした。

僕が引退するとしたらこんなに惜しまれないんだろうなと思いました。

いや、しないけどね。辞めろと言われてもしがみつくけどね。

ちなみに上の写真は引退後の今年の5月に行われた僕も運営で参加してる麻雀大会、BAM★BAM★CUPに元プロとしてゲストに参加された時のもの。

あんなに名残惜しかったのに結構すぐ会えるのかい!と少しだけ心でツッコミましたが、会える喜びの方が上回ったので声には出しませんでした。

この大会で水城さんはボコボコに負けてたものの「もうプロじゃ無い」という最強の言い訳を駆使して凛としてました。

近々までプロだったのにそれはズルイよと少しだけ心でツッコミましたが、会える喜びの方が上回ったので声には出しませんでした。

そう言えば彼女の引退イベントでこんなことがありました。イベントのラスト、皆への挨拶で彼女はこう切り出したのです。

「私は今日で麻雀プロを辞めます。最後にやりたかったことがあるんです。」

その言葉とともに近くの卓にあった麻雀牌を1つ手に取り

「最後にお別れとしてこの牌を置きたいと思います」

そう言って麻雀牌を床にそっと置いて離れて行ったのです。

山口百恵さんのマイクを思わせる感動的な最後。会場は温かい拍手に包まれます。本当に感動的な締めでした。

が、次の瞬間「じゃ」と口にすると、その牌を自分で拾って卓に戻す水城さん。

いやいや、自分ですぐ触っちゃダメだから!

それはプロとして二度と牌を触らないという演出だから!

まだプロであるタイミングで触った為、ちょっと牌を汚しただけの水城さん。

会場は笑いに包まれ「ポンコツ」と呼ばれた彼女に相応しい締めでした。

そんな彼女は今は実家の畳屋の娘。畳を張り替える際は是非彼女に頼みましょう。