コロナの見えざる手。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

映画の内容とは全く関係のない「鬼滅」記事が続いておりますが、しばし閑話休題。

 

先日、1年ぶりにピアノの調律をしてもらった。

今までは半年に一度来てもらっていたのだが、ピアノを再開してからの3年間、五月雨式ならぬ集中豪雨式に弾きまくったことでようやくピアノの状態が落ち着き、さらには現在コロナ禍ということもあって1年開けたのであった。

 

コロナ前は調律終了後、調律師さんにケーキと珈琲をお出ししながらピアノの状態の話やらピアノ業界のこと、その他噂話(笑)をしていたのだが、さすがにこのご時世での飲食はためらわれ、調律師さんの所属する会社からも「飲食禁止」がきつく言い渡されているとのことで、今回のおしゃべりタイムは泣く泣くやめることに。

 

・・ひどす・・・

調律師さんも「楽しい時間だったのに・・」と嘆いていたよ。

 

とはいえ、料金等の支払もあるので無言でさようならというわけではなく、今回の調律の仕上げポイントやらを聞いている合間にちょっとした雑談を交わした。

 

その交わした雑談の中で(わたし的にかなり)衝撃を受けた話があった。

小・中・高のあらゆる学校行事が中止もしくはオンラインになっているため、ピアノの調律依頼がゼロなんだそう!
例年だと1月2月は卒業式を前に、学校という学校を回って調律をしていたそうだがそれがゼロ!

どおりで調律をお願いしたらすぐに予定が決まったわけだ。

 

しかし学校行事で使用しなくても、ピアノがあるからには調律はしたほうが・・

とは思うのだが、やはり学校側としてはピアノの状態なんぞ二の次、用事もないのに外部の人間をなるべく中に入れたくないというのが本音であろう。

 

そしてさらに私の調律師さんはコンサートホールの調律もしており,これまたクラシックコンサートや発表会が激減していて(うちのピアノ教室の発表会も中止になった)、ホールの調律依頼も減っているのだそう。

 

コロナの見えざる手がこんなところにまで及んでいる。

日本経済が心配すぎる!!

 

日本経済を心配をしながらふと昔の記憶がよみがえった。

高校時代、私はそれこそ学校行事における合唱の伴奏を担っていた。

(入学式では校歌、卒業式は大忙しで校歌や蛍の光やらあらゆる曲を演奏)

伴奏をする度に私は

「体育館という劣悪な環境に置いてあるのに、このピアノ、よくこんないい音が出るなあ。」

と不思議に思っていたのだが、それが30年経った今なるほど納得、行事のたびに調律がなされていたからだったのだ。

(東京と岡山という格差はあれど、学校行事にかける手間の差はそんなにないはず!)

 

◆◇

 

ところで調律の具合だが。

調律直後のピアノってあんまりしっくり来ないんですよね~。毎度のことだが。

数日後からしっくりくることが多い。

おそらく調律直後はビシっと合い過ぎているからじゃないかと思うのだ。

音がそろって合ってるってことはいいことなんだけども笑!

その代わり少し時間が経ってくると音や響きはすんばらしいです。

 

いい音になったところで弾いてみたので半年前(ちょい狂い気味)と比較してみたい。



半年前。

(こちらの記事『ドMあもるの全楽章チャレンジ。』で使用した動画なので途中で変なマークが入っているのはご愛嬌。)



調律後。

 

動画だとわかりづらい・・

角度も違うし、撮った状況も違うので比較しづらいが、弾いた本人としては劇的に変わった!と思っているのであります。

 

調律師さんとケーキを貪りながら無駄話ができる世の中が早く戻って来ますように。

 

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