NHKドラマ『盤上の向日葵』について書いています。

レビュー記事を読まれる際は、第1回「諏訪の神童」からどうぞ。

 

 

 

 

 

なお、原作『盤上の向日葵』の読書記録についてはこちら・・・

 

 

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

警察署内。

遺体と一緒に埋められていた駒の調査結果について佐野巡査が会議で報告している。

 

「初代菊水月作、水無瀬 島黄楊 根杢 盛上げ駒の所在を確かめた結果、仙台の佐々木喜平商店にあった駒が昭和36年に大洞(おおくら)進という水戸市在住の人物に売却されていた事実が判明しました。」

 

そしてこの駒こそが最終的に遺体と一緒に埋められていた駒だと考えられる、と佐野が付け加えると、会議室が大きくどよめく。

 

その報告を聞いた五十嵐管理官はその「大洞進」という人物について尋ねる。

 

石破「6年前に亡くなっていましたが息子さんとは逢うことはできました。」

佐野「大洞進さんは昭和40年に初代菊水月の駒と伊東深水の美人画を交換したそうです。」

 

続けて伊東深水とはなんぞや、と詳しく説明しかける佐野を制した石破は

 

「とにかく初代菊水月作の駒を価値のある絵画と交換したんですよ。」

 

とめっちゃテキトーな感じで説明。

イラチで合理的な石破警部補、事件に特に関係ない説明はとにかく省きがち〜。

 

佐野「交換した相手は大阪で不動産業を営むキクタという人物だった、と息子さんが覚えていました。当時30歳前後の男性で存命かどうか不明ですが、今この大阪のキクタという人物を探しています。」

 

大阪府警に協力を仰ぎ、石破&佐野も大坂へ行くよう指示を受けて会議は解散した。

 

・・

 

上条六段の書斎。

いつもどおりきちんとした服装で将棋をさす上条六段。

 

暗い部屋の中で考え込む。

その後ろの壁にはゴッホのひまわりが。

そして思いだす、少年時代、母と2人で向日葵畑を訪れたときのことを・・・。

 

大江く〜ん(上条六段の少年時代役)、今回も出て来てくれてありがとー><

私の癒しボーイ、第3回でもぜひご登場ねがいたい。

 

・・

 

昭和55年 東京ー

 

東大生となった上条青年、将棋部という看板を掲げた部室を訪れる。

今更だが、やっぱり将棋の強い人って頭いいんだな〜と思うわけであります。現実の有名な棋士さんたちもどの人も賢そうだもんね。

 

ちなみに昭和55年というと私が6歳の頃。

部室がまさにそんな昭和感満載の装いであります。

 

東京大学将棋部会報「駒の詩」三百円、という張り紙も凝っている。

本当にそういう会報がありそうで、NHKはそういうとこも細かいなあと感心(笑)

 

「どこの道場に通っていたの?」

と部室を訪れた上条青年に部長らしき先輩が問う。

 

とくに・・と答える上条青年に

「将棋連盟の免状はもってる?」

と別の先輩が問う。

 

上条青年が「いいえ」と答えると、部室内に明らかに上条をバカにする雰囲気が流れる。

そして部長らしき先輩が

 

「まあせっかく来たんだし、1局お手合わせ願えないかな。」

 

てなわけで「玉」を上条青年が使い対局開始。描写がいちいち細かい。原作もそうだったけど。

 ※「玉」はランクが下の人が使う。

 

盤上に駒を並べる2人。角を置く上条の手つきを見た部長、

 

「伊藤流か〜。素人ってわけじゃないようだね。」

 

※駒の並べ方には、伊藤流と大橋流があるそう。羽生さんの昔の記事でみたことがある。

確か羽生さんは大橋流って言ってたような・・間違いだったらごめんちゃい。

 

先輩「君の先手でいいよ」

上条「よろしくおねがいします」

 

・・・

 

上条青年のアパートの部屋。かぐや姫の「神田川」的な感じ。

狭くて古いが整理整頓されていて清潔感もある。あのクズ父と暮らしていた部屋とは大違い。

 

上条青年は小さな文机で唐沢のおじちゃんと美子に手紙を書いている。

 

手紙には

 

「拝啓 雨に映える紫陽花の鼻も美しく、爽やかな季節となりました。

 先生、おばさん、お元気ですか。」

 

と書いてある。

時候の挨拶まで添えられるなんて、あの小さな少年が大きくなったもんだよ。

 

上条青年の手紙は続く。

 

「諏訪を出て2か月が経ち、ようやくこちらの生活にも慣れてきました。東大の将棋部は名門だと聞いていたのですが、将棋を勝負ではなくゲームとしてとらえているように感じたので入部はやめました。」

 

上条を鼻で笑ってた先輩、どうやらこてんぱんにやられたご様子。ザマミロ。←?

 

「今は塾講師のアルバイトと大学の勉強の合間に1人で棋譜を見て、先生にいただいたあの駒を並べています。先生と勝負をしていた頃が懐かしいです。いつか初代菊水月作の駒で先生と対局させてください。しばらく諏訪には戻りませんが、くれぐれもお身体ご自愛ください。」

 

という手紙を諏訪の唐沢夫妻は2人でにこやかに読んでいる。

 

あれあれあれ・・?いつか初代菊水月作の駒で先生と対局・・?

なんだかおもわせぶりな台詞が入ってるぞ。

それともただの社交辞令的な挨拶?

そう考えると上条六段の対局の様子を見る唐沢のおじいちゃんのこともただの認知症ってわけじゃないのかも・・・とか思えてきた。

これはもしかして原作と大きくラストが変わる予感・・・?とか何もかもが疑わしい(笑)

 

 

美子「あら?これ、住所が書いてない・・」

唐沢「あ、いいんだ。父親に居場所がわからないように住所は書かなくていいと伝えたんだ。」

美子「そうね・・そのほうがいいわね。」

 

 

その飲んだくれのクズ父、相変わらず部屋でぐうたら飲んでいる。

その側には亡くなった晴子(上条の母)の遺影が置いてあるのであった。

 

・・

 

東京の街を歩く上条青年。

パチンという駒を指す音に気付き、ふと見るとそこには

横森将棋道場ー初心者お断りー

と書かれた看板が。

 

徐に建物の中に入ると、上条青年の目にむさくるしいジジイたちがそれぞれ将棋を指している光景が飛び込んで来た。

熱い勝負に燃えるジジイたちの姿にわくわくする上条。

東大の将棋部訪問時と目の輝きが全然違います。

 

受付カウンターに座る将棋道場の席主の横森誠治が上条に声をかける。

 

「いらっしゃい、うちははじめて?」

「ええ、そうです。」

「どれくらい指すの?」

「段はあると思うんですが。」

「ああ、そう。じゃあ手合いをつけるからさ。とりあえずうちの段持ちと指してみてよ。」

 

と仮に「初段」とランク付けされた上条青年。

 

席主の横森が対局中の「あと7手で詰む」という幹本寛治(アマチュア三段)に上条青年の相手をしてやってくれ、と声をかける。

 

幹本「初段じゃねえか」

横森「本当の実力はわかんないよ〜」

 

幹本「悪いがさっさと終わらせて連勝させてもらうぜ。5連勝だと席料がタダになるんだ。」

上条「なるほど、そういうシステムなんですね。」

 

と生真面目にうなづく上条青年。

こりゃカモだわ、と幹本は思っちゃうわな。

 

幹本「先手はビジターのお前にくれてやる。」

上条「ありがとうございます。」

 

そんな余裕ぶっこいてると、痛い目に遭うのに・・。←視聴者全員そう思ったであろう瞬間。

 

対局がすすむ中、上条が王の前に歩をうちこむ。

 

横森「ほ〜お」

 

感心する横森。

むき〜!となる幹本が反撃。

それに対し、飛車を指そうと上条青年が駒を手にした時、昔のことが思いだされる。

 

・・

 

唐沢のおじちゃんと対局中、上条少年が飛車を指す。

その瞬間、

「なんだその手は。」

と少年を叱る唐沢のおじちゃん。

 

「安全な指し回しでぬるい勝ち方など狙うな!常に相手にとって厳しい手を指し続けろ。それがお前の将棋だ。」

 

子供相手にそんな声だしたら怖いって(笑)!

 

唐沢の言葉を思い出した上条青年、手にした飛車を離し、香車に持ち替えて指す。

その手をみた横森、驚きの目で上条をみる。

 

対局は続いているが明らかに上条が優勢。

どう考えてもこれはそろそろ詰む・・というときに、横森が

「わーーーん><」

と言いながら将棋盤につっぷして駒をぐちゃぐちゃに・・。

 

ここに子供がいますよ〜(笑)

 

道場によってランク付けに多少の違いはあるだろうが、唐沢のおじちゃんはアマチュア四段って言ってたからこの幹本(アマチュア三段)より強いんだな。

その唐沢のおじちゃんを相手に日々将棋を指していたんだから(しかも小学生)、そら強くなるわ。

 

幹本「おい横森さん、何が初段だよ。こいつもっと強ええじゃねえかよ。」

横森「ああ、確かにかんちゃんのいうとおりだな、矢口くん、どれくらいありそうかね。」

矢口「そうですね。うちでも四段はありそうです。甘い道場なら5段もあるかも。」

 

幹本「俺より上じゃねえか、俺は初段だって聞いたから先手を譲ったんだ、そんなのインチキだろ!」

 

と怒りまくる幹本。

ここに子供がいまーす(笑)←本日二度目。

 

横森「まあまあ、この対局はなかったことにするよ。かんちゃんが四連勝のままだ。」

 

なんだかいづらくなった上条青年は

「すみません。。楽しかったですありがとうございました。」

と言い残して去ろうとする。

 

「まちな、あんちゃん。最初から4段とわかっていればこっちの指し方がある。今度は振り駒で勝負だ。このままじゃ俺の気がおさまらねえ。勝ち逃げは許さねえぞ、もう1番だ!ただし真剣でいこうや、おれは真剣じゃねえと力が出ねえんだ。」

 

と幹本が上条青年に食ってかかる。

 

「真剣」という言葉に「?」の顔をする上条。

 

「知らねえのかよ、金かけ勝負だよ!」

という幹本の言葉にかぶせるように

「やめとけやめとけ。何度やってもおんなじだ。あんたと坊主じゃ腕がちがいすぎる。」

という声がした。

 

「なんだと!もういっぺん言ってみろ!」

と幹本が振り返ると、そこには真剣師の東明重慶(竹中直人)が立っていた。その手にはカップ酒・・。

 

このドラマには飲んだくれジジイが多数登場します。時代だねえ。

ま、現代でも飲んだくれはたくさんいるけど。

 

「生きてたか」と東明に声をかける横森さん。

「あんた、稲田組に追われてたんじゃ・・」とつぶやく幹本。

 

「ま、いいじゃねえか。前に遊びで真剣指したことあったよな、そのとき貸しにしてた三千円」と手を出す東明に

「なんだ、そのためにわざわざ来たのかよ。」とぶつぶつ言いながら三千円を渡す幹本。

 

その会話を聞きながら、あ!という顔をする上条。

 

上条「あの・・東明さんて元アマチュア名人の東明重慶(とうみょうしげよし)さんですか。」

東明「お前、わけえのに俺のこと知ってんのか。」

上条「以前、将棋雑誌でみました。」

幹本「今は伝説の真剣師、鬼殺しの重慶(じゅうけい)だ。」

上条「鬼殺しって角すじにいきなり桂馬を跳ねる・・?」

横森「鬼も逃げ出す奇襲戦法。この人は序盤から桂馬を跳ねて相手を動揺させてはめころすのが得意技だったんだよな〜。」

東明「今どき鬼殺しなんて素人にしか通用しねえけどな。名前の響きは悪くねえだろ。」

 

鬼殺しのじゅうけいってこわいネーミング〜。

 

上条「昔から東明さんの将棋は面白くて大好きでした。初手で8歩をついた棋譜は今でも覚えています。」

東明「坊主、その頃小学生だろ・・汗」

幹本「何年も前の棋譜を、しかも小学生が覚えているわけあるか!いい加減なこと言うんじゃねえよ。」

 

イライラして怒鳴る(負けて恥かかされてるからね笑)幹本に

ほんとです・・と言い、そのときの棋譜を諳んじてみせる上条。

道場のジジイ全員がその上条に釘付け。

 

東明「お前、すげえな。お前、いくら持ってる?」

上条「5000円です。あ、6000円くらいもってます。今はそれくらいしかないです。」

東明「よし、ついてきな。」

 

そして東明と上条青年は2人して道場の外に出るのであった。

 

持ち金を聞いてくるヤツは信用しちゃいけないっていうのが世の中の常識なのだが、上条青年、田舎から出て来たばっかで純真なのね。

ああ〜心配〜。・・って原作でこの先の展開も知ってるんですけどね。

 

それにしても上条青年の居住まいの正しさが、終始道場で浮いていたのが印象的なシーンであった(笑)

 

・・・

 

とある小さな居酒屋に入る東明。

カウンターの中のマスターが「東明!?」と東明の姿に驚く。

 

「稲田組のほうは大丈夫だったのか?」

と声をかけるマスターに

「ま、俺が生きてるってことはそういうことだ。」

と言いながら、勝手知ったる店内、勝手にビールを冷蔵庫から出して飲み始める東明。

 

「あの・・さっきから稲田組って・・」

とさきほどの将棋道場でも聞いた物騒な単語の意味を問う上条青年。

 

そりゃ◎◎組っていったら、運動会かヤ◎ザか、ですからね・・。

 

その言葉を遮るように東明はマスターに話しかける。

 

東明「紹介するぜ、こいつは〜上条・・なんだっけ?」

上条「桂介です。」

東明「おう、上条桂介、東大生だぞ。」

マスター「天下の東大生がなんでこんなやさぐれ勝負師と・・」

東明「お前だって似たり寄ったりだろ、一流企業を脱サラして今じゃ明日にも潰れそうな将棋酒場のクソマスターだ」

マスター「クソって言ったな。このやろ」

 

上条「もしかしてアマチュア戦で東京代表だった居飛車穴(イビアナ)の穂高篤郎さんですか?あ、やっぱり。雑誌で見たんです。」

 

上条も将棋に関しては本当に変態なのね〜。

それにしても鬼殺しだの居飛車穴熊だの、いろんな戦法があるんだなあ。しかもどれもこれもなんだかおどろおどろしい名前。

 

東明「お前、居飛車穴熊の穂高篤郎まで知ってやがんのかよ。驚いたぜ。」

 

こいつは俺の棋譜を全て頭の中に刻みこんでやがるんだよ、と東明はマスターに言いながら、自分のゲンコツを上条青年の頭にグリグリ。

 

イタタタタ・・・

上品で知性的で慎み深い上条青年ととことん真逆。

 

東明とはさっき将棋道場で偶然お会いして・・といきさつを説明する上条青年に

 

「こんなヤツによくついてきたなあ。たまってるツケを払わされるのがオチだよ。」

 

とアドバイスをするマスター。もっと言ってあげて〜。

 

東明「借金は自分できっちりツメル。真剣の勝ち分でな。」

穂高「鬼殺しの重慶と指すやつなんていねえよ。負けるとわかって勝負するやつがどこにいるんだよ。」

東明「それがなあ、いるんだよ。青森に。」

穂高「青森って・・・」

東明「鉈割り元治(なたわりもとじ)だ。」

穂高「引退したはずだろ?」

東明「肝臓患って生きるか死ぬかの瀬戸際だったんだけどな、なんとか生き残って今、相手を捜してる。」

穂高「死に損ないの病人が真剣をさすのか。」

東明「あれほどの男だ、最後に死に花を咲かせてえんだろ。」

 

・・さっきから上条青年が空気になってますが・・と思っていると上条青年、その会話に割って入る。上条青年も将棋の変態、将棋のことになると好奇心がムクムクなのだ。

 

上条「あの・・そんなに強いんですか、鉈割り元治って人・・・。」

 

どうでもいいけど、最初「鉈割り」が「股割り」に聞こえて、どういうことやねんって思いました(笑)とはいえ「鉈割り」でもわかんないんですが。こちらもやはり戦法だろうか。

 

穂高「相手をねじふせる豪快な指し方で有名でね、東北一の真剣師っていわれてる。」

東明「今回は1局100万の7番勝負だ。」

 

上条「・・・!!一局100万・・・」

 

そら、誰でも驚くわな。

 

穂高「だけどてめえには張れる金がねえだろ。」

東明「種銭なら用意しとくよ。ここで!!」

穂高「だ〜から!おめえさんと真剣でさすやつなんているわけねえだろ。」

 

という言葉に、ウシシと上条に腕を回す東明。

 

ああ〜〜〜。

悪い友達に関わっちゃダメって昔の人はよく言ったもんだ。

 

東明「だからこの坊主を連れて来たんじゃねえか!」

 

え・・っ?

 

突然自分に話がふられて驚く上条。

いやいや、そこは腕を回されたときに気付きなさいよ。

人が良過ぎる〜。

諏訪で唐沢夫妻の手によってスクスク素直に育ちすぎてしまった!

 

お前!!クズ父の元で何を学んで来たんだ!!

と千葉雄大君を叱りつけてやりたい(笑)。

 

店に入って来た1人の客。

 

「あ、須藤ちゃん〜。」甘えた声を出す東明。

「東明さんじゃないですか、お久しぶりです。」驚く須藤ちゃんと呼ばれたサラリーマン。

 

「紹介するぜ、こいつは東大生の上条桂介。今日から俺の弟子になったんだ。」

「東明さんが弟子と認めるなんて、腕がたつんだろうね!一局手合わせしてくれないかな。」

と明るい声を出しながらもギラリと勝負の目が光る須藤ちゃん。

 

将棋好きってのはどいつもこいつも〜。

 

「須藤ちゃんはアマチュア名人戦で俺と争った猛者だ。」

 

東明の言葉を聞き、突然目に光が宿る上条青年。

 

今回、初めて千葉くんの会心の演技を見た気がする。

目で演技するってのは本当なんだな。

 

「どうだ〜?指してえだろ〜?本物とよ!!」

 

上条の中の危険すぎる将棋への変態性を敏感に嗅ぎ取ったんでしょうな。そういうところをくすぐって上条を煽るのがお上手。

 

ぎらつく目で上条青年は「お願いします」と言うのであった。

 

・・・

 

賭け将棋のスタート。

はい、一応犯罪ですよ〜。

黒川元検事長も驚きの犯罪行為が堂々と天下のNHKのドラマで行われております!笑

 

東明「どっちに賭ける?俺は小僧にツケ全部だ。」

穂高「本気か?10万はあるぜ。」

東明「その10万、小僧に全部かける。小僧が負けたら倍にして払う。だが小僧が勝ったらツケはチャラだ。」

 

ああ〜ここまで原作どおりってことは・・汗

 

その会話が気になって気になって仕方ない上条は

 

「ちょっと待ってください。僕がこの人に勝てるわけありません。そんな賭け、やめてください。」

 

と立ち上がって言う。

 

「うるせえんだよ!もう勝負は始まってんだ。」と怒鳴りつける東明。

「上条くんの番だよ。」

と優しい声でありながら、厳しい顔で須藤ちゃんが言う。この人も勝負師なのだ。

 

・・

 

夜の街を歩く上条青年と東明。

 

南阿佐ヶ谷はこの先いったとこ右だ。終電はもうねえよ。だから俺が道案内してやる。

 

と言った東明、道案内後、ちゃっかり上条の部屋に上がり込んでいる。

 

ああ、ああ、どんどん生活が寝食されていく〜。

上条青年、ダメ人間につけこまれるタイプですか?

 

ちゃぶ台が1つ置かれているだけのシンプル?な居間に座り込む東明。

 

東明「野郎の一人暮らしにしては、きれいにしてんじゃねえか。女でもいんのか?」

上条「ものを買うお金がないだけです。」

 

といいながら布団を押し入れから出す。

 

このジジイを泊まらせるのね・・・なんと押しに弱いことか・・

 

押し入れから布団を出すとそこに見えるのは将棋盤とあの例の初代菊水月作の駒!

 

このクソジジイに狙われるー><

とさすがに思ったのであろう、慌てて押し入れの襖を閉める上条青年。

その不自然な青年の動きに気付くも、何ごともなかったかのように煙草を吸い出す東明はさきほどの対局について上条青年を問い質すのであった。

 

・・

 

上条「負けました。」

須藤「いや・・拾わせてもらいました・・・。」

 

穂高が入って来て、数手前に戻ったところで

 

「ここ「詰めろ」だろ?」 ※詰めろ=次の手で王手を回避しないと負ける状態。

 

須藤「ですね。それでこっちがやられてました。」

 

負けた上条は申し訳なさそうに東明を見るも、東明は酒を飲むばかりであった。

 

・・

 

東明「お前は安全なぬるい勝ちを目指した。俺はかんちゃんの息の根を止めるまで徹底的に攻め抜いたお前の強気の将棋を買ったんだ。それがたかだか10万くらいでびびりやがって。あれは敵の前で背中を向ける手だぞ!」

上条「すいませんでした。」

 

いやいや、すまないってあんたねえ・・。

もともと悪いのは東明が勝手に連れて来て上条で儲けようとしたことであって・・

 

と言ったところで将棋変態の上条青年には届くまい。

 

・・

 

翌朝上条青年が目を覚ますと、すでに東明の姿は消えていた。

 

あっっ!

 

と駒のことを思いだす上条。

あわてて押し入れを開けて駒を確認。

 

ほっ・・あった・・。

いやいやしかし中も確かめてみなければ・・・

 

と駒を開ける上条。

 

ああ、全部あった・・・心底安心する上条の目の先には

 

「また来る」

 

と書かれたメモがあった。

 

二度とくんな!とか私は思いますが、これが来るんだよな〜。

 

 

第2回の前半は将棋の専門的な用語が若干多めに飛び交い、会話劇チック。

ここで将棋に全く興味ない人が多少脱落しそうな気もするが、このドラマはミステリー要素も楽しめるドラマ。

引き続き、胸を痛めながら見続けよう!←原作知ってるからどの場面も胸が痛い。

 

『盤上の向日葵』第2回「鬼殺しの弟子」②へ続く。

 

 

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