人間の未来 AIの未来 人間の未来 AIの未来
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(あらすじ)※Amazonより

10年後、100年後の世界と日本の未来を、ノーベル賞学者と国民栄誉賞棋士、最高の知性を持つ二人がとことん語り合う!
iPS細胞、将棋界とAIといった二人の専門分野に加えて、「ひらめき」「勘」の正体、世界で通用する人材をつくるにはどうするか、人間は不老不死になれるかといった、人類の普遍的なテーマについても熱く討論する。

人工知能、進化するロボット、iPS細胞による最先端医療―私たちの暮らしはどう変わっていくのか?ノーベル賞科学者と史上最強棋士が「10年後、100年後の世界」を予言する。

 

山中 伸弥
1962年、大阪府生まれ。神戸大学医学部卒業。大阪市立大学大学院医学研究科修了(博士)。米国グラッドストーン研究所博士研究員、京都大学再生医科学研究所教授などを経て、2010年4月から京都大学iPS細胞研究所所長。2012年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。

羽生 善治
1970年、埼玉県生まれ。将棋棋士。1985年に史上3人目の中学生プロ棋士となる。1996年には竜王、名人ほか7つのタイトルすべてを獲得。棋聖のタイトルを保持していた2017年に竜王に返り咲き、前人未到の「永世七冠」の称号を得る。2018年2月に国民栄誉賞受賞。

 

◇◆

 

ラインの無料スタンプ欲しさに、ライフネット生命だったかと友達になった。

すると当然だが、ライフネット生命から色々とお知らせが来るわ来るわ・・

普通は中身も確認せず、どんどん消去するのだが、見出しに羽生さんと対談とかなんとか・・が見えたので、一体なんじゃろな、と読んでみると、ライフネット生命の社長だかと羽生さんの対談があって、その中の羽生さんの面白い話を発見した。

 

「この1局に勝つならこの手だが、この先10年後を考えた時には違う手を打つことがある」

 

というもの。

 

なにそれ!!!

将棋に疎いわたくし、常に1局1局を勝つためだけに戦っているのだと思っておりました。

しかし10年先を見据えて将棋をしてる、とかなんという宇宙!

と1人感激したのであった。

 

それに私は羽生さんって案外ちゃんと話せるんだなあ・・と感心。

というのも、以前、私がおしりを指揮棒でぺんぺんされたい佐渡ちゃん(世界の佐渡裕さん)と羽生さんがNHKの番組で対談したときが、なんかち〜っとおもしろくなくてさ〜。

二人が全然噛み合ってなくて、最後までよくわかんなかった・・・

という苦い経験があり(私は見るだけだったからどうでもいいが、佐渡ちゃんは辛かったであろう・・・)、羽生さんは人と話すのが苦手なんだわ、と勝手に思っていたのだが、ライフネット生命の対談を読む限り、ちゃんと話していたし、むしろ興味深い話しをしてくれてる!と羽生さんに対するイメージが変わった。

佐渡ちゃんのときはきっとたまたまだったのだ。もしくは圧倒的に音楽に興味がなかったか笑

 

そこへこの山中教授との対談、ときたら、読まないわけにはいかぬ、と早速読んでみた。

どの頁もおもしろいことばかりが書いてあって、どこを抜粋したらいいのか困るほどおもしろかった。

山中教授は本当によい聞き役でもあり、話し上手でもあり、羽生さんと深く話しこんでいるであろう様子が手にとるようにわかった。

そして羽生さんも特にAI分野には大変深い理解があり、さらにはips細胞だけにも興味津々で色々とつっこんだ問いかけもしていて、こちらも大変おもしろく読めた。

 

お恥ずかしい話なのだが、私は今の今までips細胞っちゅーのがどういうもんか全くわかっていなかった。もちろん今だってわかってはいないのだけど、この対談を読んですこ〜しだけ、どういうものかがわかった気がした。

 

色々と挙げたいのだが、挙げていくと全部挙げていきたくなるので、本当に1つだけ!

 

山中先生のお話から・・
 

僕がいつも言っているのは、他の人と違うことをやろうと思ったら三パターンしかないということです。

一つ目は、アインシュタインみたいにもともと天才というパターンです。

(略)

二つ目は、他の人も考えているようなことだけれども、一応自分も思いついた。生命科学の場合は、その仮説を実験で確かめます。(略)予想通りの結果ではなく、まったく思いもかけなかった結果が返ってくることがあります。

 そのときがチャンスです。(略)実験をしてみて、予想していなかったことが起こったときに、それに食らいつけるかどうか。それが他の人と違うことをやる二つ目のチャンスですね。

(略)

三つ目は、自分も他人もみんな「これができたら素晴らしい」と考えているんだけれども、「無理だろう」とあきらめて、誰もやっていないことに敢えてチャレンジするというパターンです。この三つが、僕が考え得る、他の人と違う研究をするパターンです、僕は、一つ目はもうダメだとわかっているので、二つ目と三つ目に懸けてきました。

(「第6章 (羽生さんから山中さんに質問)新しいアイデアはどこから生まれるのでしょうか?」より153頁〜155頁)

 

だそうです〜。

とまあ、こんな具合で将棋のこと、生命科学のこと、ノーベル賞のこと、悪夢を見る睡眠薬のこと・・多岐にわたって語りまくってて、本当におもしろかったです!

 

私だったら誰と語りたいかなあ・・

どんなことを教えてもらったり、教えてあげたりしたいかなあ。

違う分野の人で、教えてもらいたい人・・・

うーん。

違う分野ってそもそも私はどんな分野なんだっつー話ではある・・笑