あもる家家宝。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

とある休日の早朝。

明け方帰ってきたらしい汗かき夫が、ぐーすか寝ている私の枕元にやってきて、
なにやら固い物体を私の顔に押し付けてきた。→シモネタではない笑

汗「あもさん、おはよー。」→早朝から起こすなや。
私「ん・・?ちょっと〜私まだ寝てるんですけど。つーか、今日も帰ってくるのがおそい。
  あもすけをバカにしてんのか〜?・・・スピピピピ・・・zz」
汗「してるわけないじゃーん。でね、これお土産〜。」
私「ん・・zz?お土産・・?」

というので、仕方なく目を開けると顔に押し付けられたものと目があった。



私「・・・あはは。かわいいね。ソフトバ◎クのお父さん?」
汗「違うよ!!!!金沢のひゃくまんさん人形だよ。」
私「ふーん・・ひゃくまんさんにんぎょー・・・」



私「・・・よくわかんないけどありがと。スピピピピ・・zz・・」

汗「・・いくらだと思う?」
私「ん・・?・・せん・・・チラッ」

1000円と言いかけた私だったが、
チラッと汗かき夫の表情を伺うと、もうちょっと高い感じ。

私「せん・・・1200円くらいかな?」
汗「全然違うよー!その10倍するんだよ〜。」

私「へー10倍・・・・・ええええええええええええええええ!!!!
  こんなん(→コラッ)が1万2000円もすんの!?うそでしょーーーー!?」
汗「正しくは10800円(消費税込)だけどね!!」


いやいやいやいやいやいや。
12000円だろうが10800円だろうがそこはどうでもいい。
あまりの高さにダルマ(汗「ひゃくまんさん人形だよー」)を手にしたまま飛び起きた。
休日の早朝からいきなり目が覚めた。

私「これが1万円・・・むむむむ・・・」

ダルマとにらみ合う私。

汗「有楽町のアンテナショップで見かけてかわいいな〜と思って。
  あもさんが喜ぶかな〜って買おうと思ったら売り切れで。取り寄せてもらったんだ!」

1億歩譲って金沢に行ったお土産というならいざ知らず、有楽町のアンテナショップ・・
しかもわざわざ取り寄せて・・・

私「同じ1万円ならバッグとかのほうが・・いやいやいっそ現金でも・・・」
汗「どうしてそういうこと言うの〜。かわいいでしょ〜。」
私「う、うん・・・・」

汗「うーちゃん(妹)とか元同僚Kさんとか色々みんなに聞いてみてよ!!
  いくらくらいするのか!この良さがわかる人がいるはず!」
私「はあ・・・」

汗かき夫の熱意に絆され、あちこちに聞いてみますれば・・・

妹「1000円?」
後輩ともとも「1000円?」

口を揃えてみな同じ値段が返ってきた。
そりゃそうよね〜
私も1000円って思ったもん〜。

しかしここで同僚Kからドンピシャの答えが返ってきた。

K「15000円くらい?」

ひえ、近い!!
なぜそう思う!!!!!
なぜこんなんが15000円と思えるのだ!!!!

K「だって金箔でしょ?そこそこ(→コラッ)の伝統工芸だし。」
私「そらそうなんだけどさ〜でも、いくらかわいくても1万円とかありえん・・・」
K「つーか、それ、かわいいか?」

それ、値段うんぬんより根本的な問題だから!!!

汗「この良さがなんでみんなわからないかなあ。ま、とにかくうちの家宝にしよう!!
  よ〜し、ここに飾っておこう!」
私「1万円のてのひらサイズのダルマが家宝・・・それまたビミョー。」

勝手に家宝認定された金ぴかのダルマ・・もとい、ひゃくまんさん人形は、
どどーんと目立つところに飾られましたとさ。

ま・・まぶしい!!!