ぼくらの仮説が世界をつくる/ダイヤモンド社

¥1,404
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人の頭の中がわかりやすく覗くことができる!

(内容紹介)
【糸井重里さん推薦】「これは、ここからを生きる人の『ぼうけんの書』だ」

1600万部超! 『宇宙兄弟』、600万部超! 『ドラゴン桜』
を大ヒットに育て上げた編集者であり、作家エージェント会社「コルク」を起業した、
いま注目度ナンバーワンの編集者/経営者、初の著書!

◎すべての革命は一人の仮説から始まる
過去のデータを集めて仮説を立てるようなものは前例主義であり、
新しいことはなにもできない。
感覚を研ぎ澄ませ自然と入ってくる情報をもとにして大胆に仮説を立て、
それを全力で証明すること。
それだけが新しいことを成し遂げる唯一の手段だ。

◎ドミノの1枚目を徹底する
ドミノの1枚目とは「基本」のこと。
基本を徹底することであらゆるドミノが倒せる。
本当のプロとは基本に立ち返るものである。

◎宇宙人視点で考える
常識にどっぷりと浸かってしまうのではなく
「宇宙人だったらどう考えるだろうか」とかんがえる。

など、不可能を可能にする、メガヒット編集者の仕事論! !

(出版社からのコメント)
南アフリカで学生時代を過ごし、
灘高、東大、講談社を経て起業した、業界でも注目の若手経営者。
『宇宙兄弟』などを大ヒットに育て上げ、
現在は作家エージェントとして出版の理想の姿を追い求めている。

彼が意識しているのが「仮説を先に立てる」こと。
情報を先に集めて仮説を立てると新しいことはできない。
先に大胆な仮説を立て、それを全力で実現していく。
そうすることで革命は起こせるのだという。

コルクは発展途上だが、彼の挑戦する姿は業界内だけでなく
多くのビジネスパーソンに勇気と希望を与えることと思う。

◇◆

糸井重里さん推薦、という一行がアヤしさ満点なのだが(笑)、
(しかし樋口可南子の旦那というだけで、私の中ではメガトン級の上昇株!)
作品自体はとーってもおもしろかった。

今まで生きてきてこういう仕事論の本とか、啓蒙本とか、一切読んだことがなかった。
だって~人の生き方なんて興味ないんだも~ん。鼻くそホジホジ。
そんな私がなぜこの本を読むことになったか。
借りたからで~す。
以上。

しかしおすすめされて仕方なく(コラッ)読んでみてよかった!!!
私にはない考え方をする人がこの世にはいるんだな~。と目から鱗。
しかもこういう仕事論の本なんて、この世には腐るほどあるが、
エンターテインメントの世界を作る人の具体的な考え方を
こんなにシンプルに知ることができる本なんて今まであっただろうか。
・・あるのかもしれないけども!!何せ他を知らないからさ・・。

男の人ってこういう図式で仕事してるのかな~
と未知の動物を見るようであり、大変楽しめた。
もちろんこういう女性もいるだろうし、こうじゃない男性も多数いるだろうが、
圧倒的に男性の方がこういう思考の仕方をすると思えた。

最初からワクワクしながら読んだのだが、
落ち着いてくると意外と当たり前のことが書いてあることに気づく。
嫌な仕事から片付ける、とか
それ私も知ってる!(やらないけど!!!)ということが書いてあったりもする。

それを私が言ったところで誰の心にも響かないだろうが、
この人が言うから響くってのが、ブランドってものなのね!!!!
と歯噛みしたねえ。。笑

興味深かったのは、やはり編集者として作者が漫画家を育て、
共に作品を作っていく過程やエピソードがあますところなく披露されていたことであり、
そして同時にわかったことは、
この人は誰の話もすごく吸収して聞いているんだな、ということだ。
私みたいに鼻くそホジって人の話しを聞いてたら(そして覚えてない)、
そりゃー本を読むしか能のない人間になるわ~、ホジホジ。

このエピソードも興味深かった。
作者は小さい頃、南アフリカで育ったのだが、
日本の勉強資料が教科書しかなくて、その教科書で徹底的に勉強するしかなかったのだが
(そして一人の友人と切磋琢磨して勉強を競い合っていた)
きっと日本に帰ったらとんでもなく遅れていて、ついていけないんだろうな~
と思って、いざ日本に帰ったら全くそんなことなく、
成績優秀で灘から東大、というエリートコースまっしぐらだった、という話。
ちなみに切磋琢磨し合っていた友人も灘高へ・・。

そこから導かれた話は、
基礎が大事、情報が多過ぎてもダメ、
ということだったのだが、
私はやっぱり遺伝なんじゃないの~?
親の都合で南アフリカに行くような人、きっと親が外交官とか商社とかでしょ~?
超エリートやん~。
脳みその細胞がもともと優秀だったんだわ!
とも思ったのでした~(笑)
いやいや、もちろん基礎は大事ですけども!
でもそれ、私も知ってる!!すぐサボるけど。

一番勉強になったのは、作家エージェント会社という存在があることを知ったことだ。
いや~、驚いた。
作品内では、世界のハルキこと村上春樹についてもちょこっと触れているのだが、
むむ~、なるほどね~、と何度もうなりました。

こういう本ってすぐ内容を忘れちゃうんだけどさ(ダメダメあもちゃん)、
一瞬でも光るものと心躍る時間を得られたのは、至福でありました。。。