道徳という名の少年/桜庭 一樹

¥1,365
Amazon.co.jp
親から子へ、子から孫へ、遺伝子として脈々と受け継がれる愛。
(あらすじ)※Amazonより
「愛してるわ!ずっと昔から・・・。子供の頃から、愛していたわ!」
町でいちばん美しい、娼婦の四姉妹が遺したものは?(「1、2、3,悠久!」より)、
黄色い目の父子と、彼らを愛した少女の背徳の夜、
愛するその「手」に抱かれて私は天国を見る(「ジャングリン・パパの愛撫の手」)、
死にかけた伝説のロック・スターに会うため、少女たちは旅立つ(「地球で最後の日」)、
―桜庭一樹のゴージャスな毒気とかなしい甘さに
アーティスト野田仁美が共振してうまれた、極上のヴィジュアルストーリー集。
桜庭一樹を語るうえで忘れてならないのが
『百年の孤独』(ガルシア・マルケス)
の存在である。
あらゆる作品から、「百年の孤独」の影響が見て取れる。
そしてこの作品も同じ事がいえる。
作品の骨組みそのものが、百年の孤独、である。
そして、第一章の世界観は、
「少女七竈と七人の可愛そうな大人」(桜庭一樹)
そのもの。
そんな桜庭一樹の描く世界に
アーティスト野田仁美とやらが挿絵を描いており、
全体的になんだか悪魔的な本に仕上がっている。
きっと野田仁美という人は
「本当はこわいグリム童話」
の世界観を意識したのではないかと思う。
幻想的で、悪魔的で、ちょっとエロティック。
まさにグリム童話。
桜庭一樹の世界をギュッと濃縮した感じのこの作品。
桜庭一樹を10分で理解しよう、という人には満足の作品ではなかろうか。
買ってまで読め、とはとてもじゃないけど言えないが。
装丁が立派なだけあって、あの値段は高い。
とはいえ、桜庭一樹の描く世界はそれでも不思議で、美しい。
この作品を買ってよかった、と言うならば、
その美しく歪んだ言葉と世界を堪能できる、という点である。
・ジャングリン・ママの鳴き声が響きわたると、
雑貨屋の娘はたまらなくなって店の奥に逃げこんだ。
その夜は藍色に曇って涙のような雨がザァザァ、ザァザァと降りだした。
(「ジャングリン・パパの愛撫の手」より)
・孤独な人間というものは、得てして、道徳を軽視するものだ。
(「プラスチックの恋人」より)

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親から子へ、子から孫へ、遺伝子として脈々と受け継がれる愛。
(あらすじ)※Amazonより
「愛してるわ!ずっと昔から・・・。子供の頃から、愛していたわ!」
町でいちばん美しい、娼婦の四姉妹が遺したものは?(「1、2、3,悠久!」より)、
黄色い目の父子と、彼らを愛した少女の背徳の夜、
愛するその「手」に抱かれて私は天国を見る(「ジャングリン・パパの愛撫の手」)、
死にかけた伝説のロック・スターに会うため、少女たちは旅立つ(「地球で最後の日」)、
―桜庭一樹のゴージャスな毒気とかなしい甘さに
アーティスト野田仁美が共振してうまれた、極上のヴィジュアルストーリー集。
桜庭一樹を語るうえで忘れてならないのが
『百年の孤独』(ガルシア・マルケス)
の存在である。
あらゆる作品から、「百年の孤独」の影響が見て取れる。
そしてこの作品も同じ事がいえる。
作品の骨組みそのものが、百年の孤独、である。
そして、第一章の世界観は、
「少女七竈と七人の可愛そうな大人」(桜庭一樹)
そのもの。
そんな桜庭一樹の描く世界に
アーティスト野田仁美とやらが挿絵を描いており、
全体的になんだか悪魔的な本に仕上がっている。
きっと野田仁美という人は
「本当はこわいグリム童話」
の世界観を意識したのではないかと思う。
幻想的で、悪魔的で、ちょっとエロティック。
まさにグリム童話。
桜庭一樹の世界をギュッと濃縮した感じのこの作品。
桜庭一樹を10分で理解しよう、という人には満足の作品ではなかろうか。
買ってまで読め、とはとてもじゃないけど言えないが。
装丁が立派なだけあって、あの値段は高い。
とはいえ、桜庭一樹の描く世界はそれでも不思議で、美しい。
この作品を買ってよかった、と言うならば、
その美しく歪んだ言葉と世界を堪能できる、という点である。
・ジャングリン・ママの鳴き声が響きわたると、
雑貨屋の娘はたまらなくなって店の奥に逃げこんだ。
その夜は藍色に曇って涙のような雨がザァザァ、ザァザァと降りだした。
(「ジャングリン・パパの愛撫の手」より)
・孤独な人間というものは、得てして、道徳を軽視するものだ。
(「プラスチックの恋人」より)