老人と海 (新潮文庫)/ヘミングウェイ



¥420

Amazon.co.jp


マッチョじいちゃん、海にでる、の巻!

(あらすじ)※Wikiより(ネタバレあり)
カジキと闘う孤独な老漁師サンチャゴの物語。
戦いの末捕まえたカジキは、船に引き上げる事が出来ず、
曳航して港に戻るまでにサメに食われて、獲物は失われてしまった。
厭世的な晩年の心境も反映しているものと見られる。
作品の発想は、
キューバの首都ハバナから少し東に行ったコヒマルという
漁港の漁師達との会話の中から得られたという。
ヘミングウェイは、釣りボートが嵐で遭難しかかって、
その港にたどり着いた事から、頻繁にここを訪れていたという。


今年の目標を、
世界の名作に触れてみよう(おばちゃん思い立つのがなんでも遅い・・・)
に定めた私。

「世界の名作に触れてみよう」の第1弾として選んだのがこの作品。
(理由:短いから!)
映画も見たことないし、どんなあらすじかも知らずに読んだのだが、
いやはや、まさかこんなに笑うとは。
久々腹を抱えて笑った作品。

Wikiの説明だと、獲物がなくなってしまった結末に
「厭世的な晩年の心境を反映している」とあるが
私はそうは思えなかった。
むしろ私は、あたたかいハッピーエンドだと感じながら読み終えた。

サンチャゴおじいちゃん、海上でひたすら独り言。
それがなんともほほえましい。

おじいちゃんとはいえ、昔は腕利きの漁師。
マッチョな体で、海にこぎ出る。
そして、トビウオとお友達。
ほかの魚ともお話し、
大きな獲物(カジキ)をおいかけて死闘、
しかし大きすぎてひきあげられずカジキとにらみあい、
鳥と仲良しになり、
ちょっと油断してカジキに逃げられそうになるも
けがを負いつつなんとか引き止める。
このころになると、このカジキが戦友のように感じてくる。
お前を釣った以上、大事に食ってやるぞ~!
という不思議な心境に達する。
そしてエイヤとカジキとなんとか仕留め、
船にくくりつけて帰っていくも
あっちこっちからサメに襲われまくり、
船に残ったのは、カジキの骨だけ・・・。


おじいちゃんの海上での独り言(ずっと独り言)でまず笑い、
カジキに親愛の情まで抱きだしたおじいちゃんが
ひたすらかわいい存在に思えた。
3日3晩海上にいれば、ひとりぼっちだもの、魚だって友達だ。

そしてカジキの骨だけくくりつけた船でもどってきたおじいちゃん。
骨の大きさだけでもすごい獲物をとってきたのだ、と
他の仲間たちに感心され、
サンチャゴじいちゃんを慕ってくれていた少年も
以前に増して尊敬のまなざしでおじいちゃんを見ている。
少年の目にうつっているおじいちゃんは
3日3晩の死闘により、疲労でうとうとしながら夢を見ている。
アフリカの草原にたたずむ老ライオンの夢を・・・。


アメリカ文学というのがあまり得意でない私だったが
この作品はおもしろい、とおもった。
最後の終わり方などは雄大で、ちょっと幻想的で、
私は好きだった。

正直、絶賛!とまではいかなかったのだが、
おじいちゃんがひたすらかわいいすてきな作品である。
(世間一般の読み方とかなり違ってるものと思われる・・・)