ラ・フォル・ジュルネ~熱狂の日音楽祭2009 その③ マタイ受難曲~ | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

平成21年5月5日(火)、

「ラ・フォル・ジュルネ~熱狂の日音楽祭2009~バッハとヨーロッパ」

に行く。またも一人で。


本日は、いよいよオオトリ、「マタイ受難曲」である。

19:45~23:00という約3時間の大曲。

休憩が15分入るとはいえ、腰痛持ちの私が耐えられるであろうか!?



あもるくんの日々


国際フォーラムを下から見上げる。

恐竜の肋骨みたいだ。



あもるくんの日々


国際フォーラム内部を上から見る。

あいにくの雨だが、中は大賑わい。




今日の演目および演奏者詳細は以下のとおり。


J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244
シャルロット・ミュラー=ペリエ(ソプラノ)
ヴァレリー・ボナール(アルト)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
ファブリス・エヨーズ(バリトン)
クリスティアン・イムラー(バリトン)
ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
ミシェル・コルボ(指揮)


ここで5行で分かる「マタイ受難曲」解説~。やはりあまり自信ないが・・・


マタイによる福音書の「キリストが十字架に磔になる」までの受難を題材に描かれたもの。

バッハによる作品が一番有名で秀作。
同じくキリストの受難を描いた「ヨハネ受難曲」に比べ、詳細に情景を説明してくれるため、

聖書の知識がなくとも理解しやすい曲である。



あ,4行になっちゃった(;´Д`)


えーっと。


エヴァンゲリストがテノール,イエスはバス,という構成はヨハネ受難曲と同じである。


よし、かなり「ついで感」があるがなんとか5行で説明したぞ。


こちらの演奏もすばらしかったです。

テノールの独壇場といった感じ。

ヨハネ受難曲は、山場がドーンとあり、あとはホソボソなのだが、

マタイ受難曲はひたすらクールに進んでいくので、

テノールの腕がよくわかる。


あと有名なアリアもステキでした。

ジーン。


マタイ受難曲で歌われるイエスはヨハネ受難曲と比較してかなり人間的。

「主よ、どうしてなのですか?」

と自分の体から失われていく命に、シンプルに疑問を投げかける。

ヨハネ受難曲ではそういう姿はない。


あと、弟子たちが愚鈍すぎるのが笑えた。

イエスがここで一緒に起きて祈っていなさいって言ってるのに

寝入ってしまう。

そんなふがいない弟子たちの姿に憤慨するイエス。


想像したら笑ってしまった。

イエス、かわいいじゃないか。


しかもその弟子たち、あれだけ怒られてるのにまた寝る。

デキが悪すぎる。

そんなデキの悪い弟子たちを見限って一人で行っちゃうイエス。


・・・・デキナイ部下をもつと大変である。



そして・・・

私知らなかったのだが、ユダって最後自殺するらしい。

音楽から知る聖書。


マタイ受難曲って、キリスト教布教にもつかえるのではないだろうか。

だからといって私は全く布教される気はないのだが。



こんな濃い内容を立て続けに聞けるなんて、

「ラ・フォル・ジュルネ」に行って良かった。

充実しすぎの3日間であった。


プログラムさえよければまた参加したいものである。