平成20年12月6日(土)、『 太鼓たたいて笛ふいて 』(紀伊国屋サザンシアター)を見る。

林芙美子の「南方従軍」と帰国後の林芙美子の生き方を描いた舞台であった。

なぜ南方に林芙美子は向かったのか。

そこで何を見たのか。

そして帰国後,林芙美子は自分を追い詰めるかのように作品を描いていく。

戦争で死んでいった人のために。

戦争という無意味なもののために犠牲になった人のために。

というお話。


前半死ぬほど眠かった。。。

と思って横を見ると,夫は爆睡していた。

また寝てるー!


つまらんなあ・・・・


歌がチョコチョコ挿入されてくるのだが,これがヘタすぎるーーーー!


俳優陣は皆、いずれも劣らぬ名優で、

これ以上にない顔ぶれなのになんですか、この歌は~!

歌がヘタなのはともかく、なんかしっくり来なかった。


唯一ジーンとしたのは、

林芙美子(大竹しのぶ)が南方従軍に出発し、

いろいろ面倒を見てくれた島崎駒子(島崎藤村の姪、あの姪っこですよー。)も

林芙美子のお母さん林キク(梅沢昌代)のもとを去ることになるシーン。


「お手紙くださいね」


と駒子が言うシーン。


あの歌だけが唯一よかった。



後半は、ガラリと変わって、戦中・戦後の日本の様子と林芙美子の変貌ぶりを描く。


ようやくおもしろくなってきてホッとした。

林芙美子と交流のあったときおちゃんの悲劇なんてじーん、ときたもの。

ただ泣けるようにしてるのではなく、

ときおちゃんは自分の悲劇をおもしろおかしく語っていてそれが涙を誘う。


※ときおちゃんは、戦前、田舎のお嬢さんのところに婿に入ったのだが、

  徴兵され、戦地で戦死した、という通知があった。

  奥さんの家は地元の大富豪で家を継ぐ者が必要なため、婿の戦死により、

  すぐ新しい婿を迎えた。

  しかし、戦死した、というのは誤報で,実は生きていて、

  ときおちゃんが意気揚々と家に戻ったら自分の居場所はなかった,という話。



全体的に反戦、反日のにおいが漂う舞台でありました。


・・・。


いやいや、反戦はもちろんそのとおりで,戦争なんてあってはいけないこと。

いくら(?)夫といえども,戦争に行ったら泣いちゃう。

(その前にアレがお国のために役に立つかどうか・・・・(;´Д`))


反日でもなんでもスキにすればいいんじゃないでしょうか。



私は基本的に作家の人格と作品は別物,として考えている。

どんなにヒドイ作家でも作品がすばらしければそれでいい、と思うタチ。


でもこんなに反戦&平和の大合唱を聞いているうちに、初めて井上ひさしに思った。



「おーまーえーがーいーうーなー。」




※井上ひさし(Wikiより)

家庭面では、元妻西舘好子によって井上による家庭内暴力(DV)を曝露する本『修羅の棲む家』(はまの出版)が出版され芸能ニュースを騒がせたこともある。

「肋骨と左の鎖骨にひびが入り、鼓膜は破れ、全身打撲。顔はぶよぶよのゴムまりのよう。耳と鼻から血が吹き出て…」

と井上の暴力を克明に記している。

井上自身も「家庭口論」等のエッセイで自身のDVについて触れてはいるが、こちらはあくまでもユーモラスな筆致である。