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千両花嫁―とびきり屋見立て帖/山本 兼一



直木賞候補作品なのに,

なぜ「アフィリエイト検索」にかからないのか。

なぜ「千両花嫁」で検索すると,

そのほかの直木賞候補作品が検索にかかるのか。

アマゾンの怠慢だ~!


(訂正)

上記に不平不満をダラダラ書いたが、

その後修正が行われ、検索にかかるようになった。やれやれ。



ということはさておき・・・。



今回の直木賞候補作品の一つである。


あらすじを少々。


時は幕末,今話題の(?)篤姫時代。

しかし場所は京都で,

舞台は小さな道具屋。

時代は混沌としていても,

その混沌さに多少のとまどいはありながらも,

庶民は変わらず強く生きている。


道具屋「とびきり屋」の若夫婦,真之介とゆず。

二人は駆け落ち同然にして家を飛び出し夫婦になった。

ゆずは名だたる名家のお嬢様。

真之介はそこで働く使用人だったのだ。

身分違いの恋。

ゆずは真之介を慕った。

真之介もゆずを幸せにしようと思った。

しかしゆずの両親に許されるわけもなく,

真之介もなるべく強硬な手段には出たくないと思いながらも

別の良家の子息との縁談が進んでしまい,

それならば,と駆け落ちをしたのであった。


そして働き者の真之介は,ゆずと二人で小さな道具屋

「とびきり屋」を開店させる。


というお話。


ゆずがかわいらしくて,本当にいじらしい。

そして

江戸時代の人は,本当にどんなときでも

「美意識」が高かったんだなあ,と感心し,

私も,ますます家の中の整理について考え,

玄関は掃き清めて,ちゃんとお花も生けよう,と強く思った。


さて,この「とびきり屋」には

勝海舟やら坂本龍馬も立ち寄る。

とっても壮大な話でもある。

もしかしたら,そんな道具屋があったのかも,と思わせる。


そんなにうまいこといきますかいな,と突っ込み入れたい

夫婦二人の駆け引き,なども,

はんなりした京言葉のリズムに,ま,ええか,と思わされる。


幸せってこんな感じかなあ,と

心がホカホカする道具屋の物語。


これで直木賞候補作品を3作品読んだことになる。

頭一つ抜けて,この作品が一番かなあ。

3作品中,だけど。