週末,遅い夕食をとりはじめ,なんとなく夫がテレビをつけたら
「沸騰都市(第4回) イスタンブール 激突 ヨーロッパかイスラムか 」
をやっていた。
トルコに愛着もある私なので,見る事にした。
これが実におもしろかった。
トルコの現在の政治状況や経済状況をわかりやすく説明し,
今後の未来像まで解説。
その番組によると・・・
トルコはアタチュルクによる建国以来,
政教分離が徹底されてきた。
しかし,先日(といっても去年の旅行のときはすでにそうだったけど),
イスラム教系の政党が政権を取るようになって,
政教分離を唱え続ける世俗派と対立を深めるようになってきた。
ところが,この対立は実は政治だけではなく,
経済界にも大きな影響を与えていた。
トルコには大きな経団連が二つある。
一つは,ヨーロッパと強い結びつきを勧める(EU)経団連と,
もう一つは,イスラム世界に目を向ける経団連である。
(名前は失念。「TUSIAD」が確かEU加盟を勧める経団連だった気がする。)
ヨーロッパ派として,
ヨーロッパ派の経団連の女性会長を取り上げる。
彼女は,サバンジュ財閥の会長でもあり,
イスラム色の濃い与党が推し進める政策は,
トルコのEU加盟を阻む,とトルコの将来を危惧していた。
一方,イスラム派として,
イスラムの服飾に目をつけ,海外(イスラム界)をもくろむ
新興企業の代表取締役を取り上げる。
イスラム教の女性たちは,
肌を見せないように,いつも布で身体全体を隠す。
そこに彼は目をつけた。
「あの服,ダサくね?」
「おしゃれにしたら売れるんじゃね?」
「女性はいつでもおしゃれしたいもんじゃね?」
ということで,斬新なイスラム服を発表。
そのファッションショーは大きな話題を呼んだ。
(実際とってもすてきなものもあった。)
ということで,次なる仕掛けは,
なんとドイツからデザイナーを呼び寄せたことだった。
・・なんと!と言ったのは,
イスラム教以外の信者が入社するのは初めてのことだから。
彼は言う。
「イスラム教は別に中東だけにあるわけではない。
世界のイスラム教信者に向けて取引しますよ。
グローバルな経営をしていきたい。」
彼の「グローバル」とは,
ヨーロッパの中のイスラムも含まれているのだ。
その一方,ヨーロッパ派の話・・・
日本企業(大成建設)も取り込んで,
来たるEU加盟に向けて,
アジアとヨーロッパを結ぶ,海底トンネル工事が
着々と進められていた。
また,与党はイスラム系でも,官僚はまだ政教分離派が多く,
実務レベルでは,トルコをヨーロッパ化する動きが根強く残っていた。
国有地に勝手に家を建てて住み着く,
貧しくも熱心なイスラム教信者たち。
その街の様子は,スラムそのもの。
イスタンブールの区長以下,それを苦々しく思っている。
「スラム」のような見栄えの悪い状況は,EU加盟の妨げになる,と
どんどん壊して,住民は新しい社宅へと移住させていく。
そんな時,EU調査委員長がトルコを訪問する。
その結果は,さんざんたるものだった。
トルコに対しては注文が多かった。
労働者の勤務環境をもっとよくしろ,
政治が不安定すぎる,
教育システムももっと合理化しろ,
などなど。
サバンジュ会長は言う。
「トルコはEU諸国とは全くの異文化・異宗教の国。
それを,異文化のもの,として受け入れることで,
EUはさらにレベルの高い集団になるのではないでしょうか。」
一方,イスラム派の経団連およびイスラム諸国は
今までの方針を変えてきている。
トルコのEU加盟を積極的に支援しよう,としているのだ。
それはなぜか。
トルコをEUとイスラム諸国の架け橋として利用し,
ヨーロッパ向けに経済を推し進めていきたい,という
思惑があるのであった。
トルコ。
まさにヨーロッパとイスラムのうねりのまっただ中に立たされている。
と言った内容。
ゼーハーゼーハ。
疲れた。
見てるだけで疲れた。
あまりに手を広げ過ぎちゃった感もないこともないのだが,
とにかくわかりやすく,おもしろい内容であった。
NHKは
こういう番組を作るために,受信料を徴収しているんだ,
という自覚を持っていてほしい。
なので,くっだらない番組はやめてほしい。