リチャード三世/ウィリアム シェイクスピア

国盗人 」(2007-06-24の記事)の原作。


あの演劇見てなかったら、理解するのにもっと時間がかかっていたであろう作品。


というのも、人間関係が複雑過ぎる。

解説を読むと、この「リチャード三世」は「ヘンリー六世3部作」の延長線上にあり、

どおりで全く人物に説明がないと思った・・・。


さて、感想だがなかなかおもしろかった。

言い回しとか、とにかくむずかしくて最初はとっつきにくいのだが

開戦に向けて準備するリチャード三世に向かって、

亡霊たちが次々と恨み辛みを言い重ねていくシーンがいい。

ぞーっとする。

テープレコーダがのびのびになった声を想像しながら脳内再生。

こわい。。。


あと、個人的に気に入ったのは、


第1の刺客と第2の刺客が「良心」について語るところ。


「あれ(良心)につきあっていると、人間、臆病になるばかりだ。

盗みを働こうとすると、とがめだてしやがる。

口汚く罵ってやろうとすると、待ったがかかる。

隣のかかあと寝てやりたいと思うと、きっとかぎつけやがる。

この良心ってやつ、すぐ顔を赤くする恥ずかしがり屋で、

胸のうちで絶えず謀反をくわだてるのだ。

(略)

いい暮らしがしたいなら、そんなものにはお構いなく、

自分だけを頼りに生きようとしているのだ。」



はぁぁ~・・。剣の切っ先で胸をえぐられるような表現。

ちょっと長いけど、それすら気にならない。


この作品(だけじゃないと思うけど)を読むときには

キリスト教を少し意識しておいたほうがいいと思う。


どうでもいいけど、

エリザベスが娘をエリザベス、と名付けるのはほんとやめて欲しい。

どっちがどっちかわからなくなる・・・・。

そのたびに、人物相関図をめくって確認する。


とにかく、エリザベスとマーガレットとエドワードが

売るほど出てくる・・・。やめて・・・。

人物相関図がボロボロになるまで読んだ作品、これが初めてですよ・・・。