「国盗人 」(2007-06-24の記事)の原作。
あの演劇見てなかったら、理解するのにもっと時間がかかっていたであろう作品。
というのも、人間関係が複雑過ぎる。
解説を読むと、この「リチャード三世」は「ヘンリー六世3部作」の延長線上にあり、
どおりで全く人物に説明がないと思った・・・。
さて、感想だがなかなかおもしろかった。
言い回しとか、とにかくむずかしくて最初はとっつきにくいのだが
開戦に向けて準備するリチャード三世に向かって、
亡霊たちが次々と恨み辛みを言い重ねていくシーンがいい。
ぞーっとする。
テープレコーダがのびのびになった声を想像しながら脳内再生。
こわい。。。
あと、個人的に気に入ったのは、
第1の刺客と第2の刺客が「良心」について語るところ。
「あれ(良心)につきあっていると、人間、臆病になるばかりだ。
盗みを働こうとすると、とがめだてしやがる。
口汚く罵ってやろうとすると、待ったがかかる。
隣のかかあと寝てやりたいと思うと、きっとかぎつけやがる。
この良心ってやつ、すぐ顔を赤くする恥ずかしがり屋で、
胸のうちで絶えず謀反をくわだてるのだ。
(略)
いい暮らしがしたいなら、そんなものにはお構いなく、
自分だけを頼りに生きようとしているのだ。」
はぁぁ~・・。剣の切っ先で胸をえぐられるような表現。
ちょっと長いけど、それすら気にならない。
この作品(だけじゃないと思うけど)を読むときには
キリスト教を少し意識しておいたほうがいいと思う。
どうでもいいけど、
エリザベスが娘をエリザベス、と名付けるのはほんとやめて欲しい。
どっちがどっちかわからなくなる・・・・。
そのたびに、人物相関図をめくって確認する。
とにかく、エリザベスとマーガレットとエドワードが
売るほど出てくる・・・。やめて・・・。
人物相関図がボロボロになるまで読んだ作品、これが初めてですよ・・・。
