秋田駅前のホテル「α-1」で朝を迎えて朝食を済ませてから近くの秋田市民市場へ向かった。



 お目当ての品物をいろいろと買って東京の自宅へ発送してもらう。


 昨日はとてもいい天気だったが、この日は天気予報通りの曇天の朝を迎えた。ただ、仲間たちと別れて秋田駅まで歩く間は降られることもなく傘をささずに済んだ。ここからは夫婦水入らずの夫婦旅だ。




 乗車するのは羽越本線特急「いなほ8号」新潟行。この特急列車は多くが新潟と山形県の酒田駅間の折り返しだが、うち2往復だけ新潟〜秋田間の運転だ。今回はそのうちの1本に乗車するわけだ。

 国鉄時代、上越新幹線開業前には東京の上野駅と秋田駅•青森駅の間を上越線•羽越本線経由で結んでいた列車である。



 特急「いなほ」に充当される車両はJR東日本新潟車両センターに所属するE653系

 基本的にグリーン車1両を組み込んだ7両編成で側面に日本海に沈む夕日をイメージしたデザインとなっているが、他に全体を濃いピンク色1色とした「ハマナスカラー」や全体を青色1色とした「瑠璃色カラー」も存在するのでどの編成に当たるか楽しみにしていたが、結果は「いなほ色」と呼ばれる夕日をデザインしたU101編成だった。

 他にも「いなほ」に使用されるE653系にはモノクラス4両編成で信越本線の特急「しらゆき」と共通運用される列車が1往復存在する。


 発車時刻となり列車はゆっくりと動き出した。


 進行方向右側に宿泊していたホテル「α-1」。


 広い秋田駅構内を抜けて奥羽本線と分かれて羽後牛島駅を通過すると徐々に速度を上げて雄物川にさしかかる。



 今回、この列車の指定席券を購入するにあたって進行方向右側の座席を指定した。というのはもちろん日本海の海岸線に沿って走る区間が多い羽越本線の旅だからである。しかし、残念ながらこの天気では晴れた日の美しい日本海は望めない。こればかりは運だと思って諦めるしかない。


 それでもやはり海沿いを駆ける列車の車窓は楽しいものである。


 羽後本荘•仁賀保(にかほ)•象潟(きさかた)•遊佐(ゆざ)と停車して1時間半かからず列車は酒田駅に到着した。

 この日は酒田駅下車。



 予約しておいた駅レンタカーに乗り換えてとりあえず昼食を済ませようと、お店を探す。

 美味しそうなところはたくさんあったが、あまりお腹を膨らませると楽しみにしている宿での夕食のことを考えて軽めに済ませようと選んだのがこちらのお店だ。

 ジェラートのお店のようだが、ランチタイムにはパスタもやっているらしいとのことで訪れてみた。




 その後は国道112号線で海岸沿いに進んで鶴岡市から国道7号線に入って南下した。天気も良くなかったし、旅館のチェックインの時間にちょうどいいタイミングだったのでそのまま宿へ向かった。