開放的な田園地帯が

山間に突き当たろうかというところにある

小さな温泉街


大きな温泉街や

有名な温泉街のような華やかさは無い


誰ひとりとして歩く人と出会わず

聴こえるのはぼくが歩く下駄の音

そして虫の音だけ•••


かといって寂れているわけではなく

ぼく好みの緩やかな時の流れが

夜空と溶け込んでゆく


そろそろ戻ろう

もういちど湯で温まろう