私が小学生の頃•••つまりそれから半世紀以上経過しているのですが、森進一さんが歌う「ゆけむりの町」という曲がありました。


 何年か前に群馬県みなかみ町の水上温泉郷の湯檜曽温泉を訪れたことがありました。

 その時は別に温泉に入るために訪れたのではなくて、ただ北関東の山間からいよいよ上越国境に立ちはだかる谷川連峰へのどん詰まりに位置する湯檜曽の集落の雰囲気を味わいたくて、ただ列車に乗ってやってきただけでした。



 冒頭に述べた「ゆけむりの町」がなぜか脳裏に流れてきました。

 不思議なものです。半世紀近く(訪問当時)経過しているというのに、なぜかあのメロディーと歌詞をしっかり覚えていました。

 小学生の頃のことですからもちろんこの歌を覚えようとして覚えたという記憶はありません。テレビなどで流れていたのをいつのまにか覚えていたのでしょう。しかし、なぜこの曲が脳裏に流れてきたのかはわかりません。



 上越線は急峻な清水峠を克服するためにループ状で勾配を稼いでいます(のちに複線化される際に直線的に建設された新清水トンネルが開通したことによりループ線は上り線で使用されています)。

 通称「湯檜曽ループ」を通って峠を下ってくるこれから乗車する列車がやってきました。


 列車はこれから反時計回りにやってきて写真左下へと現れます。