母ちゃんを引率しての庄内地方旅日記•••最終日の観光列車快速「海里」乗車記事が続きます。


 上り「海里」の始発駅である山形県酒田市のJR東日本羽越本線酒田駅を発車してから山形県鶴岡市の鶴岡駅までの車窓風景を動画などを貼り付けて前回は記事にしました。

 今回は鶴岡駅発車シーンからのアップです。今回もスマホで撮影した動画を多く貼り付けたいと思います。お時間が許すようであれば私たちとご一緒に快速「海里」で旅をしている気分に浸っていただければと思います。


 鶴岡駅で約30分間の停車中には女性車掌さんに記念写真を撮ってもらいました(母ちゃんはこの時はホームに出ずに車内で寛いでいました)。


 私の前にも写真を撮ってもらっていた乗客がいたのですが、私の後には誰もいなかったので車掌さんと少しお話しをさせていただくことができました。

「乗務範囲はどのあたりまでなんですか?」


「新潟県内はほとんど乗務していますよ」


「じゃあ越乃Shu*Kuraなどにも乗務されることがあるんですか?」


「あの列車は長岡の乗務員の担当なので私たちは乗務しないんです。『ばんえつ物語』には乗務していますよ」


「そうなんですね•••新潟県も上越とか中越にはよく来るんだけど下越にはなかなか来る機会が無くて、海里には今回初めて乗ったんですよ」


「ありがとうございます。今日はぜひ楽しんでくださいね」

などと、少し会話をさせていただいてから長い停車時間を利用して車両の写真を撮ったりしました。


 停車中に後続の貨物列車がやってきて追い越していきました。

 この貨物列車を牽引していた電気機関車はかつてJR東日本に所属して東北本線で上野〜札幌間を結んでいた寝台特急「北斗星」牽引機としてこの列車の上野〜青森間の牽引を担当していたEF500形500番台電気機関車の一員だったEF500-515でした。

 EF500形電気機関車は貨物機の一般車は赤い塗装ですが、旅客機の500番台は「北斗星」牽引機は青色塗装、先頃引退が発表された「カシオぺア」牽引機は銀色塗装でした。

 北海道新幹線開業に先立って「北斗星」「カシオぺア」が廃止されて余剰となった500番台はJR貨物に売却されて富山機関区に転属、同区の赤い一般車と共通運用で富山をホームベースとして北は青森から日本海縦貫線を大阪まで、さらに岡山や名古屋までという広範囲の運用を受け持っています。


 3号車はフリースペースと売店です。売店では記念に海里ハンカチキーホルダーを購入しました。

 何年か前に信越本線を走る越乃Shu*Kuraにやはり母ちゃんを引率して乗車したとき(このときは旅行商品での予約が必要なペアシートやらくらくボックスシートがある車両に乗車しました)には往復乗車したのですが、上越妙高へ向かう復路の列車ではなんとこの車両(1号車)の乗客は私たち夫婦2人だけで貸切状態でした。そのためアテンダントさんのうち主にこの1号車を担当されていた方もほぼ独占状態(?)で、いろいろと楽しくお話しさせていただいたことがありました。

 実はその時にアテンダントとして越乃Shu*Kura海里、そしてばんえつ物語というJR東日本新潟支社が運行する3つの観光列車のアテンダントや上越新幹線の車内販売も担当していると伺ったのを覚えていたので偶然再開できるかななどとちょっと期待していました。しかし、そのような偶然は訪れることはなく、全く別の方々ばかりでした。

 あの時に一緒に撮ってもらった写真を見せてまだお元気にアテンダントを続けていらっしゃるのか今回の列車の売店でアテンダントさんに尋ねてみました。すると

「あ、◯◯さんだ。元気に働いてますよ♪」

とのことでした。お達者で何よりです。







 発車時刻の少し前になって今度は車内放送で運転士さんからのご挨拶が流れ、

「列車はこの先日本海の海岸線に沿って走ります。お客様に絶景をお楽しみいただくために一部区間では速度を落として運転いたします」

とのこと。観光列車の醍醐味です。


 というわけで、先刻あつみ温泉から酒田へ向かう時に車で通った区間や前々日に笹川流れへ行った時に眺めた日本海の風景を今度は列車から楽しむことになります。

 列車は鶴岡駅を発車しました。羽前大山〜羽前水沢〜三瀬(さんぜ)〜小波渡(こばと)と、しばらくはまだ庄内平野の田園地帯を走ります。

 それではここから動画が続きますが、ご一緒に庄内平野の車窓風景をお楽しみください。














 観光列車での鉄旅の雰囲気をご一緒に楽しんでいただくために敢えてトンネル部分もカットせずに貼り付けました。

 次回はいよいよ海岸線に出ます。