お詫びと訂正

 この記事のデザートの写真を間違って他の旅館のデザートの写真を貼り付けておりました。正しい写真に差し替えるとともに九兵衛旅館様および記事をご覧いただいたみなさまにお詫び申し上げます。

 


 九兵衛旅館での夕食の時間となりました。

 1階へ下りて私たちが食事をする個室に案内されました。

 庭に面した個室なので趣きもいいです。


 個室なので他の宿泊客の会話も聞こえず、夫婦二人だけの落ち着いた空間です。母ちゃんを見るとワクワクが止まりませんといった表情です。

 期待に胸膨らませて席に着きます。


 お品書きです。木の葉の形に対で切り抜いてあるのが清楚な雰囲気を醸し出します。


 料理は出来立てのものをゆっくり間を空けて出してくれるのでお酒もゆっくり味を楽しむことができます。何年も前のことですが、某旅館では矢継ぎばやにどんどん料理が運ばれてきてあっという間にテーブルの上が料理で一杯になってしまってお酒を楽しむどころではなく、ひとつひとつの料理を楽しむ間もなく閉口した経験がありますが、こちらでは対照的に出された料理を食べ終わる頃合いを計るかのように次の料理を出してくれるので温かい料理も冷たい料理も美味しく食べられます。



そら豆の和風ムース

 そら豆好きな私にとって最初からカウンターパンチを喰らったような一品です(逸品とも言う)。とても美味しかったです。これを家で自分で作ることが出来たならたくさん作ってお酒を飲み過ぎてしまいそうです。



 前菜•••チーズ豆腐と酒田沖船凍イカの塩辛の蓋をはずして写真を撮るのを忘れてしまいました。

 



お造り

平目

活生蛸

 この白いのは紙などではありません。大根で、この中にお造りが盛られています。

ハタハタ天ぷら〜山椒塩

 ハタハタの天ぷらは山椒塩で•••お品書きには書かれていませんが、アスパラガスの天ぷらも添えられていました。塩の味がとても優しくて、(天ぷらは塩に限るよな)と改めて思います。



むぎそば万十 銀あんかけ

 優しい味が懐かしさと新鮮さを伴って口の中に広がります。鶴岡市といっても海から少し内陸に入った湯田川の風景に合う味覚だと感じます。



山形牛と茄子とトマトの生姜酢

 写真では牛肉が茄子やトマトに隠れてしまってあまり見えませんが、これもとても美味しくて、このメニューは洋食のフレンチラストランで出してもお客さんから高い評価を受けるのではないかと思いました。それでいて「和」を主張する不思議な魅力に引き込まれそうです。



 きゃらぶき煮と甘い雪若丸の相性がとても合いました。口中に広がる雪若丸の甘さはおかずはいらない、漬物さえいらないと思えるほどで、ごはんだけで食べられるというのが正直な感想です。でも、この美味しさはもちろんこの辺りの水と空気が大きく関係するのでしょう。全く同じ米でも東京に持って帰って炊いてもこんなに美味しくはならないと思います。もし、私が料理人で自分のお店を持つとしたらきっと水と空気が美味しい場所を探すことでしょう。



自家製デザート

キャラメルパンナコッタ

宇治抹茶アイス

庄内麩のフィユタージュ


 前菜からデザートまで満足の連続でした。

 私のひとり旅なら旅館やホテルの質を落として食事は宿の外の居酒屋などで美味しいもの巡りをしたっていいのですが、夫婦旅ではそんな旅行はしたくない•••やはり旅館と料理の質に拘って

母ちゃんの喜ぶ顔が見たい❗️)

このことなのです。