赤倉山や神奈山などの外輪山を従えた妙高山の山麓に見える観覧車•••妙高サンシャインランドの施設です。
最寄駅はえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン関山駅です(といっても3kmほどあります)。
関山駅は明治19年(1886年)に官設鉄道の直江津〜関山間開業により終着駅として開業、その3年後には長野まで延伸されています。
駅として誕生してから来年で140年となる長い歴史がある駅ですが、現在の位置に駅が設置されたのは昭和60年(1985年)です。つまり現在地に移転してから今年で40年ということになります。
それまでは100年間にわたってスイッチバック式の駅でした。
現在の駅があるあたりにスイッチバックのための引き上げ線がありました。
関山駅を発車する土休日を中心に運転される観光急行の前段で直江津〜妙高高原間を平日の定期列車の時刻で走るクハ455+モハ412+クモハ413。
北陸都市間のローカル列車用に近郊型に改造されましたが、国鉄急行型電車の生き残りです。
クハ455からの前面の眺め•••冒頭の写真はこの辺りから右手の旧北国街道付近から撮影しました。
速度を落として関山駅に到着します。右側から合流する線路がスイッチバック時代のホームへ向かう線路です。
駅から少し歩いたところから本線と旧関山駅との分岐点が眺められます。
駅から直江津方面に向かって線路を右手にしてしばらく歩くと旧関山駅。
残念ながら旧駅舎は残っておらず、住宅地に変貌していますが、コミュニティバスの停留所に
(ここに駅があった)
ことを教えてくれます。
旧駅舎跡地から延びる道路。
いまから50年以上前•••小学3年生だった私は母と叔母(母の妹)に連れられて私の妹と従兄妹と松ヶ峰遊園地に遊びに来たことがあります。松ヶ峰遊園地は冒頭で触れた妙高サンシャインランドの前身です。
関山駅から乗車した川中島自動車のバスは初期のキャブオーバータイプでエンジンルームがフロントにあるタイプで、女性車掌も乗務していたことを記憶しています。
旧関山駅はホームは取り壊されずに残っていますが、もちろん荒れ果てています。しかし、錆びてはいるものの駅名標も残っています。
残されている線路は保線車両が出入りしたりする現役の線路なのでもちろん立ち入ることはできませんし、周囲は私有地なので近づくこともできませんから遠くから眺めるだけです。
こうして遠い少年時代に想いを馳せていると、日に焼けた夏休みのボクがホームに立っているような気がします。