「父ちゃん。今回の母ちゃん検定『観光列車の車窓じゃない動画はどれだえ?』の制限時間となったので試験終了とする。受験者のみなさんの結果はどうだえ?」
「いつから『試験』なんて仰々しいものになったんだ•••?」
「いつからって、検定なんだから試験にきまってるじゃァないか。違うかえ?」
「•••••••」
「父ちゃん、みなさんが検定の合否通知を首を長くしてお待ちだ❗️ボヤッとしてないで早く答え合わせをしよう♪」
「かしこまりました。それでは問題とヒントの解説をいたしましょう」
問題
観光列車では車窓の景色が美しいところでは徐行して乗客に車窓風景を楽しんでもらうサービスが行われることが多い。以下の5点の動画は列車が速度を落として走行している車窓風景であるが、この中に1点だけ観光列車ではない(定期列車がある事情により徐行運転を行っている)動画がある。その動画はどれか?コメントにてその動画の番号を解答せよ。
問題の解説
全国のJR旅客各社や第3セクター鉄道、私鉄において観光列車が運転されている路線では、車窓に絶景が広がるところにさしかかると速度を落として徐行することにより乗客にその車窓風景を楽しんでもらうという演出を行うことが見られます。また、列車によっては景色がよい駅で停車して数十分程度停車して乗客が列車から出てその風景を楽しむことができるものもあります。
今回はその演出が行われているところを車内から撮影した動画を集めて設問に貼り付けましたが、5点貼り付けたうち1点だけ通常の定期列車がある事情により最徐行している場面の動画を貼り付けてあり、その動画を当てていただくという問題でした。
解答
①番の動画はJR東日本信越本線を走る定期列車である特急「しらゆき」の車窓風景でした。この2枚の写真と第1ヒントで貼り付けた動画の場所を走行中の車窓風景でした。
新潟県内の信越本線柿崎〜鯨波間は日本海の海岸線に沿っていて、この日は強風と高波で笠島〜青海川〜鯨波間で徐行運転が行われていました。その時にたまたま乗車していたので撮影した車窓風景でした。
日本海の絶景を楽しめる区間ですが、定期列車であり特急列車なので通常はかなりの速度で通り抜ける区間です。
②番はえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインを走る観光急行の車窓でした。
車両は国鉄時代の急行型車両を地方の都市間ローカル輸送用として改造したもので、国鉄時代末期から北陸地区でローカル輸送で活躍していた車両をJR西日本から購入してえちごトキめき鉄道が観光列車として運行しています。
③番は秋田〜弘前•青森間を結ぶJR東日本五能線のリゾート快速列車「リゾートしらかみ」の車窓風景です。
秋田〜青森間は内陸部を通る奥羽本線では電化されて関西〜北陸〜東北を結ぶ日本海縦貫線の一部として秋田駅以南からの直通旅客列車が無くなった現在でも関西方面と東北•北海道方面との貨物輸送では変わらぬ重要な役割を果たしていますが、東能代〜川部間において海岸線に沿って通る五能線は非電化のローカル線。
秋田県の八峰町から青森県の鯵ヶ沢町にかけてのおよそ80kmほど海岸線の絶景を楽しむことができます。
④番はJR西日本山陰本線を走る観光快速列車「あめつち(天地)」の車窓です。
宍道湖に沿って走行中の動画でした。動画ではBGMが流れていたので観光列車だとすぐにお分かりになったと思います。この列車では車窓の風景が楽しめるところで徐行する時にこのBGNが流れます。
鳥取〜出雲市で運転されています。
⑤番はJR東日本信越本線•上越線•飯山線とえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインを走る観光快速列車「越乃Shu※Kura」の車窓風景でした。
妙高はねうまライン上越妙高駅から直江津駅で信越本線に入り、運転日により新潟•越後湯沢•十日町と運転区間が異なります。上越妙高〜長岡間においては①番の特急「しらゆき」と運転区間が重複しています。
この列車は徐行はしないものの、「日本海に一番近い駅」として有名な青海川駅で長めの停車時間が設けられていて、乗客はホームに降りて下り線のホーム際まで波が寄せる日本海を眺めることができる演出が組まれています。動画は青海川駅に到着直前の上り列車での車窓風景でした。