このシリーズ最終章です。
今回のシリーズ⑥では一昨年の11月中旬に秋田出身の職場の部下に誘われて秋田まで行き、そこから単独行動で五能線の旅を楽しみつつ沿線の温泉を味わったことを述べました。
今回はその第二弾ともいえる内容となりますが、異なるのは夫婦揃って休暇を取れたので母ちゃんも引率して旅をできたこと、今回は五能線には乗らずに温泉も違うところへ出かけたことです。また、この旅行の途中で40回目の結婚記念日を迎えるということでちょっと奮発した旅でもありました。
前回同様に部下の車で秋田までは移動したのですが、前回は盛岡経由で昼食は盛岡冷麺だったのに対し、今回は福島•山形経由で向かいました。
今回の昼食は山形県天童市の水車蕎麦です。
こちらの鳥中華と板そば両方を食べました(板そばはシェアして食べました)。
この日は秋田駅前のビジネスホテルに宿泊。
翌日からはみんなと別れて夫婦旅です。少し曇天気味でしたが、列車の時刻までかなり時間があったので千秋公園を散策しました。
紅葉には遅いかなと思っていましたが、昨年は全国的に紅葉が遅かったので、北東北でもまだ十分に木々の色づきを楽しむことができました。
秋田駅から奥羽本線経由で秋田駅と青森駅を結ぶ特急「スーパーつがる1号」に乗車します。
乗車する車両はJR東日本秋田総合車両センター所属のE751系。北東北地区の都市間特急用に製造された車両で、その運用範囲から交流区間専用の車両となっています。
同じホームの反対側には新潟から到着したJR東日本新潟車両センター所属のE653系を使用した羽越本線の特急「いなほ」が停車していました。
E653系とE751系は姉妹車両と言ってもよく、前面形状の違いなどはあるものの全体的な構造や内装はほぼ同じです。E653系は常磐線の特急列車用として「フレッシュひたち」として活躍していましたが、常磐線の特急列車に新型のE657系が投入されたことなどで老朽化が進んでいた国鉄型485系が使用されていた新潟地区の特急列車の車両置き換え用に耐寒耐雪強化などの改造を施して羽越本線や信越本線の特急列車に転用されました。こちらは直流区間の信越地区と交流区間の東北地区を結ぶため交直両用となっています。
下車したのは弘前駅(青森県弘前市)。
弘前駅はJR東日本奥羽本線と弘南鉄道が乗り入れる駅ですが、五能線の列車も川部駅で進行方向を変えてやってきます。
この日は岩木山麓にある嶽温泉。弘前駅から弘南バスの路線バス(枯木平行)に乗り換えて50分ちかく揺られての到着です。
嶽温泉での宿泊は小島旅館。
嶽温泉は一時湯温が下がってしまってほとんどの旅館が営業休止→廃業してしまった中で湯温が再び上がったので営業を再開して頑張っている唯一の旅館です。
手前がぬるめで奥が熱めの湯船です。この日の宿泊客は私たち夫婦の他は若い男性ひとりだけでしたから入浴時も貸切状態でした。
建物は古くて昭和の雰囲気が漂います。部屋などにも貼り紙がしてありましたが、防音対策はあまり良くないのでグループでの利用にはあまり向かないかもしれません。静かに過ごしたい向きにはいい旅館です。トイレは部屋にはありません。
料理は美味しかったです。優しい味付けで私たち夫婦好みでした。山の幸満載でしたし、他にも津軽地方の名物で私が好きな「いかミンチ」が出されたのは嬉しかったです。旅館の御主人の素朴な人柄も良かったです。
翌日は快晴でした。弘前駅まで路線バスで戻ってコインロッカーにキャリーバッグを預けて弘前公園を散策しました。
前日の秋田での千秋公園でも紅葉は美しかったですが、ちょっと曇天気味だったので弘前公園での紅葉の美しさがとても鮮やかに感じられました。
弘前駅からは快速「リゾートしらかみ1号」で青森駅に向かいます。
岩木山を車窓から眺めます。
終点の青森駅に到着しました。
青森駅からは東北新幹線開業により東北本線から第3セクターに転換された青い森鉄道に乗り換えます。
浅虫温泉駅で下車します。
この日の宿泊は浅虫温泉辰巳館。
駅から徒歩で5分ほどなので便利です。
陸奥湾を隔てて津軽半島に沈む夕日。これが見たくて浅虫温泉を選んだので天候に恵まれてよかったです。ちなみに翌日の天気予報は雨でした。
前日の嶽温泉とは対照的に海の幸満載の食事。こちらの夕食は部屋食なので夫婦でゆっくりとくつろぎながら味わうことができました。
翌日は雨模様でしたが、朝のうちに上がって駅まで濡れることなく歩くことができました。
この日は40回目の結婚記念日。
浅虫温泉駅から青い森鉄道で南下します。
八戸駅で東北新幹線に乗り換えます。
次の目的地は岩手県花巻市。
新花巻駅はほとんどの「はやぶさ」は停車しないので盛岡駅で「やまびこ」に乗り換えます。
私たちが乗車する列車の1時間後に盛岡駅を発車する列車は1編成だけ期間限定でディズニーラッピングが施された編成でした。
カーテンなども特別に取り替えられているようで乗車したかったけれど、列車を変更すると新花巻駅から次の宿泊地へのシャトルバスの時刻に間に合わないので眺めるだけにしておきました。
新花巻駅に到着です。
岩手県花巻市といえば宮沢賢治。そして現代では大谷翔平選手や菊池雄星選手などをはじめとする多くの野球選手ゆかりの地ですね。
新花巻駅からは花巻南温泉郷シャトルバスで宿泊地へと向かいます。
下車するのは大沢温泉。
宿泊は山水閣。大きな旅館ですが、古い別棟の湯治場と連結構造で、双方のお風呂に入れます。
露天風呂は混浴、敷地内の遊歩道から丸見えなので夜間に1時間だけ女性専用となります。この時間に女性が集中するため母ちゃん曰く
「父ちゃん、とても混んでたよう❗️」
とのことでした。夕方私が入った時は他に男性2人だけでのんびりと入れましたが•••。
旅館から結婚記念日のプレゼントをいただきました。
部屋は渓流側。ゆけむりと紅葉を部屋から眺めることができました。
日が暮れてから敷地内を散策しました。
部屋の窓からの眺めです。
翌朝も母ちゃんを引率して大沢温泉を散策。
この日の天気予報は雪でしたが、雨も雪もまだ降らず、曇天ながら青空も見えたりしました。ただ、冷たい西風が強くて雪がすぐそこまでやってきているような気配でした。
チェックアウトしてから向かった先は宮沢賢治童話村。
風がどんどん強くなったのでタクシーを呼んで在来線の花巻駅へ向かいました。
駅前ロータリーがある表側から地下道で駅の反対側にある星の森珈琲店で昼食にしました。
ハンバーグがとても美味しかった❗️
地場の素材を使ったメニューで、母ちゃんはふわとろオムライスを食べました。
釜石線で新花巻駅に戻って「はやぶさ110号」で東京へ戻ってこの旅行は終わりました。