かの旅行はそれほど遠くなくて一泊だけ温泉旅行を楽しもうと夫婦で出かけました。
当時はまだJR東日本の主要駅ではみどりの窓口とともに駅の旅行センター「びゅうプラザ」があり、(どこか手軽に出かけられて温泉に入ることだけを目的にした旅行をしたい)
と、びゅうプラザの窓口の職員の方に相談したところ、ちょうどJR東日本がキャンペーン中だった旅行商品で群馬県の旅行を勧められたので四万温泉へ出かけることにしました。
この旅行では上野駅から吾妻線直通の特急草津1号に乗車して中之条駅まで乗車しました。
車両は国鉄分割民営化後すぐに常磐線で特急スーパーひたちとして導入された651系。常磐線に新型特急型車両のE657系が導入されたことから高崎線系統の特急列車に転用されていました。現在では中央本線や房総地区の特急列車で活躍していたE257系が充当されて廃車されています。
この列車に中之条駅まで乗車、路線バスに乗り換えておよそ1時間で四万温泉の入口です。
先日、あるテレビ番組でこの風景が出ていましたが、現在も変わっていないようで安心しました。
まるで昭和の温泉街にでも遡ったかのようなこの景色は私のお気に入りの風景のひとつです。
宿泊したのはこちらです。
一泊だけのささやかな旅行でしたが、キャンペーン中だったので夫婦2人分の旅費は一泊二食と湯めぐり手形、往復の乗車券と指定席特急券が付いて3万円ほどという格安旅行でした。他にかかったのは路線バスの運賃とお土産代、旅館でのお酒と入湯税くらいなものでした。
まだ185系が臨時の「草津」で走っていた時代でした。オリジナルカラーに復刻される前の姿です。
あれ以来、四万温泉には行っていません。個人的には気に入っている温泉街なので機会があれば久しぶりに訪れてみたい温泉のひとつです。