数年前までは(ふらっと)気の向くままにどこかへ列車で出かけては降り立った駅から歩き回ったものでした。
近年では(年齢のせいにはしたくないけれど•••)どこかへ行っても駅レンタカーを借りたり、路線バスなどの公共交通機関を利用することが多くなったような気がします。
まあ都内にいる時は疲れたらJRや私鉄、地下鉄の駅や都バスのバス停があちらこちらにあるからその安心感(?)もあって意外と1日に2時間ほどは歩き回ることも休日にはありますが、長野県北部にある自分の家にいる時には一番最寄りのコンビニさえ徒歩で1時間ほどかかるし、スーパーともなればその倍はかかります。徒歩でスーパーに買い物に行ったら半日潰れてしまいます。まして今の深雪に覆われるこの季節に買い物へ徒歩で行くのは自殺行為とも言えるほどです。
まあ買い物は車が必需品とはいえ、ちょっと散策することすらあまりしなくなりました。
歩くのが辛いわけではないし、都会の雑踏の中を歩くより数時間、距離も何倍も歩いたって疲れは感じないのですが、厄介なことに最近は熊🐻の目撃情報がやたら多いから躊躇してしまいます。
冬でも人里に下りてくれば食べ物に困らないことを学習してしまったから困ったことに冬眠すらしなくなったヤツもいるわけで、迂闊に歩いてもいられない•••。人間が自然から受けた大きなしっぺ返しでもあるわけです。
それにしてもさまざまな地方で歩き回ることはいいことで、車ではもちろん、きっと自転車ですら見落としてしまうようなものに出会えます。
今回の記事ではもう10年以上前の写真になりますが、こちらの写真をご覧ください。
モノクロ写真ではありませんが、モノクロっぽい色(カラー写真とわかるのは左上にわずかに見えている青空だけです)と早春の残雪風景•••なんとなく戯曲「夕鶴」の場面が脳裏に浮かんできそうなこの写真は、まだカメラ性能があまりよくなかった頃のスマホで撮影したものにしては気に入っている写真です。
撮影場所は新潟県南魚沼郡湯沢町、JR上越線土樽駅から越後中里駅へ歩いてゆく途中の魚野川沿いです。
まだ115系が新潟地区で頑張っていた頃です。