40回目の結婚記念日であるこの日、母ちゃんを引率しての記念旅行は盛岡駅で東北新幹線「はやぶさ24号」から「やまびこ60号」に乗り継いだ私たちは1区間のみの乗車で新花巻駅で下車しました。
新花巻駅は東北新幹線と在来線の釜石線との接続駅です。花巻市街から少し離れていて、盛岡〜北上間のそれほど距離が離れていないところにあったため当時の国鉄は花巻市には新幹線の駅を設置しない方針でしたが、地元の強い運動と地元負担による工事により後からできた駅です。
釜石線の駅はここから数百メートル離れたところにある矢沢駅を廃止して新幹線接続駅として新たに設置されました。事実上は矢沢駅の移転といったかたちとなりました。釜石線の新花巻駅は無人駅となっており1面1線の棒線駅、およそ新幹線接続駅とは思えないほどの小さな寂しい駅ですが、東北有数の温泉地である花巻温泉郷の玄関口であり宮沢賢治に関連する施設も多いことから花巻駅からきて新幹線に乗り換える観光客が利用することからいくらかの乗降客数を維持しています。とはいえ、新幹線の駅前を含めて何も無く、東口側は広大な駐車場が広がるのみです。
花巻南温泉郷シャトルバスでこの日の宿泊地へと向かいます。日曜日の午後でしたが満席となり、経由地の花巻駅では補助席を出しても3人しか乗車できないほどでした(花巻駅でも多くの人がこのバスを待って並んで列を使っていましたが、宿の予約状況などで積み残しが予測されていたのか数台のジャンボタクシーが手配されていたようです)。
私たちが向かったのは大沢温泉。
宿泊する旅館は山水閣。今回の旅行で利用した旅館ではいちばん大きな建物です。
今回の旅行で宿泊した弘前市の嶽温泉•小島旅館と青森市の浅虫温泉•辰巳館は自分でネット予約しましたが、こちらの山水閣だけはJTBで予約をしてありました。
私たち夫婦の好みの旅館を探していてここだけはネットでも調べてはいたのですが、JTBで相談した時に提携旅館だということがわかったのでいろいろと詳しく説明してもらってこちらに決めました。
そして予約することにしたのですが、その時に窓口で対応してくださった女性の担当の方から
「ご宿泊日の前後1週間以内にお誕生日など何か記念日はありますか?」
と訊かれて
(そういえばちょうどこの日は結婚記念日じゃないか❗️)
ということに気付いてその旨を伝えました。
「それはおめでとうございます。旅館の方から当日記念品がいただけますよ」
とのことでした。
こちらがその記念品。石鹸です。
部屋からは渓流が眺められ、ゆけむりが漂う風景に癒されます。
部屋にも小さな風呂があり、この日は宿泊客が多かったようなので時間帯によってはいくつかある大浴場も混雑しそうなので、ここで身体をよく洗ってから連結廊下でつながる隣の湯治場の露天風呂へと向かいました。
湯治場側の外観です。
こちらの露天風呂は渓流に面したいい雰囲気なのですが、男女混浴で周囲に遮るものが無くて渓流沿いの遊歩道と渓流を渡る橋から丸見えなので女性はなかなか入りづらいと思います。私も母ちゃんを置いて一人で露天風呂へ向かいました。20時〜21時の1時間のみ女性専用となるので、母ちゃんは夕食後に露天風呂に行きましたが、やはりその時間に女性が集中するのでけっこう混んでいたそうです。私が行ったときは薄暮の頃で、他に男性客が3人だけだったのでゆったりと過ごすことができました。
次回に続きます。














