母ちゃんを引率して弘前駅から乗車した快速「リゾートしらかみ1号(橅編成)」から終点の青森駅で下車しました。



 青い森鉄道に乗り継ぎます。写真左側の奥羽本線701系と同型車ですが、尾灯の位置が少し高いところにありますね。

 少し早めに乗車したのですが、けっこう座席は埋まっていました。なんとか座ることはできたけれども、私たち以外にもキャリーバッグを持った旅行者や時間的に学校帰りの高校生も多くてそこそこの乗車率でした。

 青い森鉄道東北新幹線八戸開業に伴って在来線の東北本線•盛岡〜青森間がJR東日本から経営分離され、そのうち青森県側の目時駅〜青森駅間が第3セクターとして継承された鉄道です(岩手県側の盛岡駅〜目時駅間はIGRいわて銀河鉄道として第3セクター化されました)。

 運行形態は両社の列車が八戸駅で折り返す列車が多い相互直通運転が多いほか、自社線内での区間運転を行う列車も多く存在します。境界駅である目時駅で折り返す列車は無く、東北本線時代の形態が継承されたかたちです。

 

 20分ほどの乗車で浅虫温泉駅で下車しました。私たち以外にも多くの旅行者が下車して駅舎の写真を撮るのに少し待ちました。


 駅から歩いて5分とかからない「辰巳館」がこの日の宿です。駅前から線路に沿って通る道路側の玄関がある建物は古くて情緒溢れますが、現在の客室があるのは国道4号線側の陸奥湾を望む鉄筋コンクリートの建物(写真の右奥)となります。


 こちらの旅館のウリは部屋から眺める陸奥湾に沈む夕日です。ただ、夏であれば部屋から真正面の位置に夕日が眺められるらしいのですが、この時期になると写真左側に突き出た丘の陰に沈むとのことです。旅館の方から駅前の陸橋を渡って海岸に行った方が津軽半島の方へ沈む夕日がよく眺められると伺ったので出かけてみました。

 この日の日没時刻は16時17分•••そんなこともあって青森市内の観光を省いて早めのチェックインとしたわけです。

 チェックインしてから日没時刻が近づくまで駅の近くの道の駅で少し時間を潰してから陸橋を渡って海辺に行き、夕日を撮影しました。


「父ちゃん。いったい宮島はいつ広島から青森に引っ越してきたんだえ?」

「違いますッ❗️あれは湯ノ島です。昔から青森にありますアセアセ

と、慌てて母ちゃんの口を塞ぎましたが時すでに遅く、周囲で夕日を眺めていた人々からクスクスと失笑が•••ガーン

「か、母ちゃん。島に鳥居があるからって何でもかんでも厳島神社にするんじゃありませんアセアセ



 津軽半島の山並みが夕日に影絵のようにうっすらと浮かび上がります。


 夕日が沈むところを動画で撮ってみました。3分ほどなので動画は3点に分けて貼り付けました。お時間が許せばご覧下さい。




 夕日を眺めたあとは駅とは歩いてきた浅虫温泉駅側とは反対に青森方向へ歩いて国道4号線を渡って戻りました。

 それにしても今回の旅行はここまでは天候に恵まれてこの時期の東北地方の気候とは思えないほど晴れベースで推移してきました。翌日からの予報は良くないのですが、夕日も美しく眺められたのでここまでの幸運に感謝です。



 辰巳館まで戻ってきました。温泉にのんびり浸かってから鮑の踊り焼が付いた夕食が楽しみです。


 前日の嶽温泉では山の幸満載でしたが、陸奥湾に面した浅虫温泉は海の幸満載です。