弘前駅に戻ってきました。
JR東日本701系。
秋田•青森地区の奥羽本線を走るローカル列車のこの形式の電車はピンク帯です。
弘南鉄道の車両です。私が中学生時代に2年半ほど住んでいた横浜市港北区を通っていた東急東横線の主力だった7000系は引退後に改造されて全国各地の地方私鉄に売却譲渡され、この弘南鉄道でも余生を送っています。当時の東急車輛製造株式会社がアメリカのバッド社と技術提携をして昭和37年(1962年)にデビューしたわが国初のオールステンレスカーです。
主に東横線の急行や東横線と相互直通運転をする営団地下鉄(現在の東京メトロ)日比谷線乗り入れに使用されていましたが、外観は同じでも日比谷線乗り入れ対応編成と東横線限定編成がそれぞれ存在して区別して運用されていました。
東急車輛製造株式会社は東急グループからJR東日本グループの総合車両製作所株式会社へと変わり、この7000系も東急電鉄から姿を消して既に四半世紀•••時の流れを感じさせます。
1年ぶりに乗車する五能線の観光快速列車「リゾートしらかみ1号(橅編成)」が秋田から五能線経由で弘前駅に到着です。
この列車に乗車するのは昨年の11月18日以来となります。あの時は鯵ヶ沢駅から新青森駅まで乗車しましたが、今回は弘前駅から青森駅までの乗車です。この「乗って楽しい列車」のウリの区間とは違いますが、ゆったりとしたシートで母ちゃんご満悦でした。
天候に恵まれて車窓の岩木山もくっきりと全容を見せてくれました。
単線区間のため途中の北常盤駅で上り特急「スーパーつがる2号」とのすれ違いのため運転停車(通過駅扱いで客扱いは行わない停車)します。
昨年乗車したときはこの駅に停車せず通過していたのですが、今年3月16日のダイヤ改正でここに運転停車して上りの特急列車が通過するのを待つダイヤになりました。
ダイヤ改正以前は「スーパーつがる2号」という列車の設定は無く、この列車は特急「つがる4号」として運転されていて、ひとつ青森寄りの浪岡駅に停車して下り快速「リゾートしらかみ1号」が浪岡駅を通過するのを待避して待つダイヤでした。格下の快速列車が特急列車を待たせておいて特急停車駅の浪岡駅を通過するシーンは乗車していて爽快な気分でしたが、「つがる4号」が停車駅を絞った「スーパーつがる2号」となって浪岡駅を通過するダイヤとなったため手前の北常盤駅で運転停車して特急列車の通過を待つ形態に変わりました。
昨年乗車したときは新青森駅で下車して東北新幹線に乗り換えて東京に戻ったのですが、今年はまだ旅が続くので次の終点青森駅まで乗車します。
昨年は秋田駅〜ヴェスパ椿山駅間を快速「リゾートしらかみ5号(青池編成)」(不老ふ死温泉で一泊)、ヴェスパ椿山駅〜鯵ヶ沢駅間を快速「リゾートしらかみ3号(くまげら編成)」(鯵ヶ沢温泉•水軍の宿で一泊)、鯵ヶ沢駅〜新青森駅間を「リゾートしらかみ1号(橅編成)」という行程で「しらかみ3兄弟」3編成全てを制覇して五能線の旅を楽しみましたが、この観光快速列車での未踏区間であった新青森駅〜青森駅間の一区間を今回の旅行で乗車したので全区間制覇となりました。
青森駅到着前に線路は分岐して、奥羽本線から青森駅を通らずに東北本線(現•青い森鉄道)に直接入れる構造となっていて、上空から見ると行き止まりである青森駅を頂点としたデルタ線構造なので列車の編成を逆向きに方転させることができます(国鉄時代からの伝統で、東京駅を基準に西日本方面など南へ向かう列車は下りの大阪方面が1号車、北から入ってくる東北•上信越•北陸•中央線の列車は東京駅に入ってくる列車の先頭が1号車となるように揃えられており、日本海側を通る列車も東海道を通ってきた列車と大阪で編成の向きが同じになるようになっていました。
ここで少し乗り継ぎの時間が空くのですが、八甲田丸の見学をするほどの時間もないので、駅ビルの中にある喫茶店(若くないのでカフェという言葉を使うのに変な抵抗を感じます)で時間を潰して過ごしました。青森駅からは青い森鉄道に乗り継いで先をめざします。