JR東日本奥羽本線•秋田〜青森間を結ぶ特急「つがる」はその前身を辿るとかつての特急「いなほ」「かもしか」「むつ」、もっと遡って特急「白鳥」などの列車名が思い浮かびますが、これらの列車の系譜はそれぞれ異なるの

「特急◯◯の末裔」

と、一概に決めつけられるものではありません。

 ただ、なんとなく言えるのは大阪〜青森間の日本海縦貫線を走破していた昼間最長距離特急列車として孤高の存在だった「白鳥」が廃止されるにあたって大阪〜金沢間を「雷鳥」、金沢〜新潟間を「北越」、新潟〜青森間を「いなほ」として3分割されたグループのさらに「いなほ」の秋田〜青森間が廃止されたことにより誕生した第4のグループが「つがる」であるとも言えるかもしれません。

 特急「つがる」は3往復が運転され、かつてのクイーンだった「白鳥」や上越新幹線開業前の上野〜青森間を上越線〜信越本線〜羽越本線〜奥羽本線経由で結んでいた時代の「いなほ」と違って停車駅が多い急行列車並みに停車駅が設定されていました。

 しかし、今年の3月のダイヤ改正によりそのうちの1往復が停車駅を絞った「スーパーつがる」となりました。先日はその「スーパーつがる」デビュー後はじめての秋田訪問だったので初乗車を果たしてきました。

 まあタネを明かせば私は結婚40周年を兼ねた今回の夫婦旅の計画時に

「秋田からは五能線快速『リゾートしらかみ』で日本海の車窓を楽しみながら弘前へ出よう」

と提案したのが

「父ちゃんは去年も五能線『リゾートしらかみ』で旅したんじゃなかったかえ?」

と、母ちゃん一蹴されてしまい奥羽本線経由としたため「スーパーつがる」初乗車となったというのが真相です。

「スーパーつがる」で運行されているE751系は他の「つがる」との共通運用、そして常磐線の特急「フレッシュひたち」でデビューし、現在は寒冷地仕様に改造され羽越本線や信越本線の特急「いなほ」や「しらゆき」で活躍するE653系とほぼ同一仕様なのでシートピッチが狭くて窮屈であることから秋田〜青森間の到達時間は五能線をのんびりと走る観光列車「リゾートしらかみ」よりは圧倒的に短いものの、停車駅が絞られて少し到達時分は短縮されたものの「スーパーつがる」に乗車したいとは思っていませんでした。

 しかし、五能線経由(案)が一蹴されてしまったとなれば仕方ありません。次の宿泊地へ向かうにはこの列車が時間的に一番ベストだったのです。







 同じホームの反対側にはE653系「いなほ」が新潟から到着して休んでいました。



 今回の「夫婦旅シリーズ」はまだまだ続きます。