昭和39年(1964年)10月1日に東海道新幹線の東京〜新大阪間が開業して60年。
そして半年後の3月10には山陽新幹線が全通して50年を迎えます。
国鉄時代には「ひかり」「こだま」の2本立てで通過タイプの列車に付けられた愛称「ひかり」は世界に誇る「夢の超特急」として一世を風靡。現在でこそ「のぞみ」にその座を奪われてすっかり影が薄くなった感はありますが、東海道新幹線よりひとつ歳上の私と同世代の方には「新幹線=ひかり」という印象をお待ちの方も多いかもしれません。
現在では北海道の函館から九州の鹿児島や長崎まで、さらには日本海側の北陸へも新幹線網が広がりミニ新幹線も含めると秋田や山形へも新幹線は到達しています。
東京駅は西へ向かう東海道•山陽新幹線、北へ向かう東北(秋田•山形•北海道)•上越•北陸新幹線のジャンクションとなり、数分おきに列車が発着を繰り返す様子はまるで都会のラッシュ時における通勤電車並みともいえます。
長距離移動の主体が鉄道だった新幹線誕生の時代とは異なり、さまざまな交通手段が選択される現代においても大動脈であることには変わりません。
将来、リニア中央新幹線が開業すれば東海道新幹線は沿線の地域間高速移動という性格に使命を変化させるかもしれませんが、重要性はきっと変わらないことでしょう。