過日、たまには駅で撮ろうと思ったえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの観光急行の前段で妙高はねうまラインを普通列車として1往復する列車。
北陸本線を中心にローカル輸送を担っていたクハ455-701+モハ412-6+クモハ413-6をえちごトキめき鉄道がJR西日本から購入した国鉄急行型電車を祖とする車両•••そのモーター音やタイフォン(警笛)を記録したくて、妙高はねうまラインを走る列車が必ず警笛を鳴らす場所で動画で撮ることが多いのですが、この日は珍しく妙高高原駅での折り返しシーンを撮影しようと思って妙高高原駅にて入場券を購入してこの列車を待ち構えました。これは先日記事にしました(妙高山が雲にすっぽりと覆われていて見えなかったこともあって駅撮りにした事情もありました)。
この列車が直江津から到着する30分ほど前に先行する定期の普通列車が到着します。前述のクハ455+413系ユニットの列車は基本は土休日などに観光急行が運転される日のみ妙高高原までやってきますが、普段は一般車両(ET127系)で運転され、しかも途中の新井止まりです。
先行してきた定期列車はしばらく妙高高原駅で停車してから直江津へと折り返します。その間にクハ455以下の編成の列車が折り返していくわけです。
先行してきた定期列車はET127系V2編成+V5編成の4両編成でした。
直江津方に連結されていたV2編成は沿線の象徴である妙高山をイラストとしたこの路線のオリジナルラッピングを纏った編成です。
妙高高原方に連結されていたV5編成は途中の二本木駅横にある日本曹達株式会社二本木工場の広告ラッピングを纏った編成で、二本木駅がある新潟県上越市中郷区のイメージキャラクターさとまるも描かれています。
このET127系はもともと老朽化が進んでいた新潟地区でローカル列車に使われていた国鉄型の115系近郊型電車に代わる車両•E127系として新製されて新潟近郊で活躍をしていました。
北陸新幹線金沢開業により信越本線•長野〜直江津間と北陸本線•直江津〜金沢間がそれぞれJR東日本•JR西日本から経営分離されて、そのうち新潟県内の区間をえちごトキめき鉄道が継承しました。
直流区間である旧信越本線区間の妙高はねうまラインについてはJR東日本からE127系の大半の編成を購入してET127系として運行されています(JR西日本から継承し北陸本線区間については長くなるので今回は割愛します)。
車両性能などについてはほぼJR時代のままほとんど変わらず、車両形式がJR EASTのEが付けられたE127系からえちごときめき鉄道の「え」「と」の頭文字であるET127系に改められたくらいで、JR時代のオリジナルラッピングも濃淡の緑色の帯だったことからあまり違和感を感じませんでした。
長野〜直江津間が経営分離される前はJR東日本新潟車両センターに所属する電車は直流型電車は主に新潟から長野へ自走してきて長野総合車両センターで、交直両用電車の485系を秋田総合車両センターで全体検査などの大掛かりな検査を受けるケースが多かったようですが、長野〜直江津間が第3セクター化されてからは直流型電車の検査は主に大宮総合車両センターで行っているようです。
さて、JRから移管されたえちごトキめき鉄道のET127系の全体検査はどこで行われているかというと、こちらは変わらず長野で受けています。車両基地のある直江津からきてそのまま妙高高原から長野県側のしなの鉄道北しなの線に入ってJR東日本長野総合車両センターに入場して検査を受けています。
車両の妻面にはそれを示す表記が書かれているのですが•••。
形式は現在のETではなくJR時代のEのままとなっています。
検査は最近受けたばかりですが、形式は書き換えられていませんね。なぜだ???



