先月27日にアップした「空振り三振」に貼り付けた３つの動画の再掲です。
JR東日本信越本線を走って北陸新幹線金沢開業によりJR東日本から経営分離されて第３セクター化されたえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインに乗り入れて新潟駅と上越妙高駅•新井駅間を結んでいる特急「しらゆき」４往復と羽越本線を走って新潟駅と酒田駅•秋田駅間を結ぶ特急「いなほ」のうち酒田駅折り返しで運転される３号•10号１往復で使われるE653系４両モノクラス編成。
編成番号H201〜204の４編成があり、いずれも白を基調に腰回りを紺色、ピンク色の細い帯を巻いたカラーですが、このうちH202編成が秋田総合車両センターに入場してかつて新潟車両センター（旧上沼垂運転区）に所属していた485系が纏っていた通称上沼垂色に模様替えされて先月下旬から復帰しました。
再掲した動画は装いを変えたH202編成がやってくることを期待して信越本線を訪れて列車を待ち構えたのですが、３回通って全てハズレたのでタイトルを「空振り三振」として記事をアップしました。
国鉄特急色として151系から採用されたクリームと赤のツートンカラーを纏っていた485系ですが、国鉄分割民営化によりJRとなってからは485系を国鉄から継承したJR東日本•JR西日本•JR九州はデビュー以来20年以上が経過してサービスが陳腐化していた485系の車内設備をリフレッシュ改造するとともにカラーリングも大胆に変更してイメージアップを図りました。
国鉄時代には485系など交直両用車両の配置は無かった新潟運転所（その後の組織改変により上沼垂運転区→新潟車両センター）でしたが、国鉄時代末期に民営化後の車両運用などを見据えた転配が行われ、とくに485系は全国規模での車両の移動が実施されました。そして上沼垂運転区は民営化後の北陸•信越•羽越•奥羽本線という「日本海縦貫線」の特急列車を担当する車両基地として新潟にも485系が配置されるようになりました。日本海縦貫線の特急列車は青森•秋田•金沢•向日町（京都）の各運転所が担当していたのですが、新潟の上沼垂運転区が加わったわけです。
JRとなってから上沼垂所属の485系はアイボリーホワイトを基調にエメラルドグリーンとマリンブルーの帯を腰部に巻いたカラーリングがグレードアップ編成（指定席車両の窓を上下方向に拡大し、座席部分の床を嵩上げしてシートピッチを拡大、グリーン車も同様にセミハイデッカー構造とし、１＋２の横３列シート）から順次塗り替えられました。
この塗装変更はグレードアップ非改造編成以外にも及び上沼垂色の編成は上沼垂運転区が担当する特急列車はもちろん、やがて指定席を連結する快速列車「くびき野」などでも活躍しました。その活躍範囲はホームベースである新潟を中心に日本海縦貫線は大阪〜青森、さらに信越本線を直江津から長野まで乗り入れる特急「みのり」など広範囲に及びました。
晩年はさらにJRとなってから登場した新型特急車両にも引けを取らないほどにリニューアルされ、前面形状も改造されて3000番台となった編成にも塗り分けは異なるものの、カラーリングは踏襲されました。
485系は北陸新幹線金沢延伸開業前から検査期限を迎えた車両から廃車が進み、まず「いなほ」から撤退してE653系に置き換えられ、新幹線金沢開業に伴い「北越」「くびき野」も列車自体が廃止されて「北越」の役目を引き継いで「くびき野」を快速から特急に格上げするかたちで誕生した特急「しらゆき」がE653系で運転を開始しました。
この「しらゆき」に使われる編成はE2系新幹線車両に合わせたかのようなカラーで、個人的には新鮮さを全く感じなかったどころか、好きだった上沼垂色を踏襲すればよかったのにとさえ思っていました。
それがこの春に１編成とはいえ上沼垂色が復刻されたので、どうしても撮りたかったのですが、前回はパターンが合わずじまいでした。
そして、先日5月15日と16日の２日間•••全ての時間帯ではありませんがダメ元で車を走らせて日本海を背景に走る「しらゆき」を撮りに出かけてみました。
ここから先は先日、5月15日と16日に再挑戦した時の動画と写真です。
5月15日（しらゆき７号）
空振り•••
5月16日（しらゆき１号）
空振り•••
5月16日（しらゆき２号）
６度目の正直でやっと遭遇しました。
今回もダメかと半ば諦め気味だったので立ち位置を誤りました。
青海川駅を俯瞰する遊歩道からの撮影ですが、この場所だとサイドがほとんど見えない•••。ひとつ前の動画の場所から狙った方がよかったです。
後悔しても遅いですが、遭遇できただけでもよかったです。
