「父ちゃん、今回の『母ちゃんクイズ』の解答期限となったが、今回の結果集計はできたかえ?」


「できてるよ」


「それでは正解発表としよう。父ちゃん、ヒントの解説をするように❗️」


「今回は母ちゃんから以下の問題が出題されていました」


問題

「以下の3点の写真はある場所に立つ1枚の説明板の写真を加工したものである。この説明板が立つ場所の自治体名を答えよ❗️」






「周囲の文字は白く塗り潰してあります。この3つの文字がキーワードとなります。1枚の説明板に書かれている文字です」


「ジモティーならピンと来るかもしれないけど、それ以外の地方のみなさんにはかなり難しいと思うのでググって推測してみてくださいよう♪」


「それでは第1ヒントをお出ししましょう」


第1ヒント


「父ちゃんは徘徊だが、こちらの写真のお方は俳諧ですよう❗️ついでに言うと父ちゃんと違って少年時代から頭脳明晰でした」


キーワード

•坪内逍遥

•正岡子規

•石井露月

•河東碧梧桐


第1ヒントの解説

 写真はこの地の出身である俳人石井露月が残した数々の句の中から一句刻まれた碑です。石井露月は明治3年(1873年)、秋田県河辺郡女米木(=めめき)(現代の秋田県秋田市雄和町)出身の俳人。

 少年時代から頭脳明晰で、上京して坪内逍遥に入門を請うが資金が無いことを理由に断られます。失意の日々を過ごしますが、友人の計らいで正岡子規を訪ねて認められて師事します。

 しかし、少年時代にかかった脚気が再発して帰郷したのちに医師の道を目指します。その傍で俳句にも精を出して子規に句を送って指導を受けるなどしていました。

 写真の場所は正岡子規の元で同門だった河東碧梧桐が露月を訪ねてきた時に別れを惜しんだ場所と伝えられます。高尾山を源とする湧水が出ている水汲み場の脇に出題画像の説明板が立っています。


第2ヒント

「こちらは出題した写真のところへ徘徊した時に宿泊したビジネスホテルです。部屋のどこかに答えが隠れてる?」


「出題した写真の場所へ行く前にお昼ごはんを食べたお店です。地元では有名な人気のお店なのだそうです」


「かつてこのあたりが村だった時代、柿の木は『村の木』とされていたそうです」


第2ヒントの解説
 第2ヒント最初の写真はJR東日本秋田駅近くのビジネスホテルの部屋での撮影です。右側のテレビの電源を入れる前の画像に映っているのは竿燈。言わずと知れた東北三大夏祭りのひとつで、秋田の夏の風物詩ですね。
 2枚目の写真は国道13号線にあるドライブイン「河ドラ」の店内の一部。大変人気あるドライブインで訪れた時はお昼前ですぐに店内に入れたのですが、食事を終えて外に出るとすごい数の外待ちで駐車場も満車でした。
 3枚目の写真は第1ヒントの場所から車で少し走ったところにある同じ雄和町内の漬物工房を訪れた時に撮影した柿の木です。
 旧雄和村時代には柿の木が村の木として制定されていたそうです。もちろんそのようなことは知らなかったのですが、晩秋のこの時期の秋田としては珍しく春のように暖かくてどこまでも突き抜けるように明るい青空と柿の木の組み合わせが美しく感じて撮影したものです。


第3ヒント

「第3ヒントでは解答となる市区町村ではありませんが、その周辺地域の写真を貼り付けましょう」


「7年ほど前に母ちゃんを引率して旅行に来た時に宿泊した温泉の旅館です。解答となる自治体とは隣接する自治体ですが、出題画像の場所や第2ヒントで貼り付けた柿の木の写真の場所からは車でそれほどかからないで行けます」


「こちらはその隣接する同じ自治体にある◯◯◯駅の駅前での撮影です。駅巡りが好きな方ならピンとくるかもしれませんね」


第3ヒントの解説

 第3ヒントでは正解となる自治体とは隣接自治体となる場所での写真ですが、正解の自治体の市街地に行くよりは車だと雄物川に沿ってそれほど時間がかからず行けるような場所です。

 1枚目と2枚目の写真は秋田市の隣の大仙市にある強首温泉に宿泊した7年ほど前の旅行の時に撮影したものです。

 3枚目の写真は同じく大仙市のJR東日本奥羽本線刈和野駅の脇にある刈和野の大綱引きの大綱が展示されているものです。


 さて、出題写真を撮影したのは秋田県秋田市雄和女米木というところで、古くは秋田県河辺郡雄和村であり、昭和47年(1972年)に町制施行により河辺郡雄和町となりました。そして平成17年(2005年)1月11日に秋田市•河辺町と合併して秋田市に編入されました。

 旧雄和町には鉄道路線は通っておらず、秋田市街地までは結構遠いのですが、秋田空港は旧雄和町域にあるため、東京などに向かうには航空機利用の方が便利なところです。


「というわけで正解は秋田県秋田市でしたよう♪」