東京駅から乗車してきた「のぞみ1号」から山陽新幹線福山駅で下車した私は一旦駅の外に出ることにした。

 広島県福山市は日本鋼管福山製鉄所(現•JFEスチール西日本福山製鉄所)で発展した街である。




 福山は江戸時代初期、西国の外様大名への抑えとして徳川家康の従兄弟にあたる譜代の家臣である水野勝成が福山藩主として配置された。以後、城下町として発展し、藩主は松平〜阿部と変遷したが、幕末まで幕府における西国の要衝として重要な位置付けであった。ちなみに第7代藩主だった阿部正弘は幕府老中首座を務めた。

 福山駅は福山城の城郭内に設けられている。

 駅前には岡山市に本社がある天満屋デパート。天満屋は岡山県の岡山•倉敷•津山と鳥取県の米子、そしてここ広島県の福山に店舗を持つ百貨店で、陸上部が有名である。


 乗り継ぐ在来線の列車まで少し時間があったから駅前に出てみた。

 現在の福山駅は1階が南北自由通路やコンコースで2階が在来線の山陽本線と福塩線ホーム、3階が山陽新幹線のホームとなっている。

 私が小学4年生くらいまでは地平ホームで駅舎も古いものだったが、山陽新幹線の工事が始まり高架化された。


 乗り継ぐのは山陽本線の普通列車。福山駅から岡山方向へ戻るかたちでふたつめの大門駅が目的地なのだ。切符は予め東京駅で新幹線などの乗車券とともに購入しておいた。


 山陽本線ホームから見る福山城。


 岡山寄りにある短いホームは福塩線ホーム。

 福塩線は福山駅を起点に芸備線の塩町駅へ至るローカル線だ。福山近郊にある府中市の府中駅までは古くから電化されているが、府中以北は非電化路線である。

 現在は府中駅で運行系統は区切られているが、私が少年の頃には福塩線〜塩町〜三次経由で芸備線を通る広島行の気動車列車も設定されていた。

 10:01発の相生行に乗車して大門へ向かう。


最近撮った写真は

 

 

 

 

 

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