撮影は昨年4月27日
能登半島の付け根の雨晴海岸での撮影です。
9ヶ月後に大地震に見舞われるとは•••
同じ日の富山県黒部市
生地漁港の上をたくさんの
鳶や鴉が舞っていました
漁師のおこぼれを待っているのでしょうか?
春霞のせいか立山連峰はぼやけてしまいました
前年の4月18日
同じ場所での撮影です。
天険•親不知
(新潟県糸魚川市)
糸魚川•静岡構造線(フォッサマグナ)の西側
北アルプスから延びる断崖絶壁が
海岸線に迫ります
親は子を
子は親を
顧みず波が引いた間隙を縫って駆け抜けた
との言い伝えで
親不知•子不知との地名となったとか•••
あるいは
壇ノ浦の戦いで滅亡した平氏の生き残りの
平頼盛が都人の悪口雑言に耐えきれず
領地である越後刈羽村(新潟県長岡市)へ逃れ
夫を慕う妻が幼子を連れて越後へ向かう途中
この地で子を波に攫われて悲しみのあまり
親知らず
子はこの浦の波枕
越路の磯の
あわと消えゆく
と詠んだとの言い伝えからとも•••
現代の北陸自動車道はトンネルと海上を
通ることや
えちごトキめき鉄道•日本海ひすいラインは
トンネルで通り抜けるため
その様子を実感できませんが•••
崖の上を通る国道8号線を通ると
その険しさを実感できます
江戸時代、加賀百万石の太守
前田家は江戸への参勤交代の際に
現代の北陸新幹線のルートにほぼ沿った
北陸道〜北国街道〜中山道を通って
金沢と江戸を往復していたわけですが、
百万石の見栄を張った煌びやかな
大名行列がよくもここを通ったものだと
感心させられます
秋•••新潟県上越市有間川漁港を俯瞰
富山県の泊駅からやってきた
ローカル列車が上越市の直江津駅をめざします
数年前の撮影です
冬は荒れることが多い日本海
突き抜けるように明るい空を映す
海の青さはまるで
厳格なひとが垣間見せる
優しい横顔のようです
有間川駅を通過する観光急行の車内から•••
旧北陸本線は昔は海岸線に沿っていました
国鉄時代に複線電化工事に伴って
新潟県内では多くの区間で
内陸側に移設されました
そのためトンネルが連続しますが•••
ホームから見る海側にある古い駅舎の
改札口越しに見る日本海の画が好きです
隣の谷浜駅の通過シーンを車内から撮影
直江津方向から列車に乗ると
郷津のトンネルを抜けると
日本海が視界に広がります
これは車で国道を走っていても同じで
トンネルを抜けてフロントガラスに広がる
よく晴れた日の日本海の美しさは
とても開放的です