昨年の今頃は夫婦で山陰旅行を満喫していました。この日は東京に戻る日です。
国鉄時代に、40系気動車の都市間ローカル輸送用として生産されたキハ47形を観光列車用として「神話の国」である因幡•伯耆•出雲(鳥取県•島根県)を走る列車に相応しい改造が施されています。
少し残念な点は種車の関係で乗降口が車端部ではなく、やや車体中央寄りにあること、都市間輸送を使命としていたため両開き扉でデッキ部分が広いのはいいとしても、客室とデッキが完全に仕切られていないので米子駅や松江駅など停車時間が長くて利用客が多い駅では乗車しない人が興味本位でデッキまで入ってきて客室を覗き込んだりして落ち着かなかったのが残念です。また、種車の窓割そのままなので座席と窓割が合わず、展望はお世辞にも良いとは言えません。もし、後継となる観光列車用車両を計画するときは改善してほしい点です。グリーン車指定席扱いなのですから•••。
しかし、内装に関しては満足できるものでした。
暴れ川だったことからヤマタノオロチとも伝わる斐伊川を渡るとまもなく終点の出雲市駅です。
全国の神様が出雲に集まって会議を行うため各地では神様が不在となる神無月•••出雲国では神在月としてさまざまな伝統儀式が伝わります。
全国から訪れる神々をお迎えする稲佐の浜。
稲佐の浜から少し車を走らせて日御碕に来ると急速に天候が回復して青空が広がりました。但し、風はかなり強かったです。
冬の山陰なので天候に恵まれないのは承知の上でしたが、最後の最後で晴れるとは•••。
島根県立古代出雲歴史博物館にも立ち寄りましたが、かなり見応えがあるので、ここは機会があればぜひ再訪してもっと時間をかけてゆっくりと見学したいところです。
出雲市駅に戻ってきて南口駅前にある日帰り温泉施設「らんぷの湯」で入浴してから出雲市から東京へ向かう「サンライズ出雲」に乗車します。