私が乗車しているJR東日本五能線快速「リゾートしらかみ1号」五所川原駅を発車した。

 五所川原駅はストーブ列車で有名な津軽鉄道との接続駅である。

(もう1日休暇を取って津軽鉄道の旅も加えるべきだった)

と、後悔しても仕方ない。今回は勤務先の部下に誘われて秋田へやってきたついでに単独行動で五能線の旅を加える機会を得ただけでも良しとすることにしよう。


 五能線の旅•••最初の2日間は日本海の海岸線に沿った車窓を堪能してきたわけだが、3日目の最終日は一転して津軽平野の田園風景を眺めながら時を過ごすことになるわけだが、鯵ヶ沢〜五所川原間における津軽三味線の生演奏(リゾートしらかみの一部列車)がともすれば単調となってしまう車窓風景を詩的なものに引き立ててくれた。

 その演出はまるで

(その場に最も相応しい衣装を纏った)

かのように自然に受け入れられるものだった。

 私のように秋田〜青森間を3日間かけて(しかもその主たる目的は乗り鉄的なものだ•••)旅する物好きな人はあまりいないかもしれないが、この列車に秋田〜青森間を乗り通してきた人々にすれば車窓の変化と演出に満足できたのではないかと思う。

 2日前の昼過ぎに秋田駅で職場の部下たち(職場での位置付けは上司と部下ではあるが、私の中では年下の親しい友人でもある)と別れて「リゾートしらかみ」(青池編成)「リゾートしらかみ」(くまげら編成)「リゾートしらかみ」(橅編成)を乗り継ぐという3編成ある「リゾートしらかみ」コンプリートを実現することはできた。

 しかし、この3編成コンプリートというのは目的ではなくて、秋田までの行程や選んだ宿泊地を含めたスケジュールから付随した偶然のようなものだった。

 冬期以外はほぼ毎日のように運転される「リゾートしらかみ」ではあるが、数日間運用から離脱する車両の主要な検査時期には弘前折り返しの「リゾートしらかみ3号〜6号」(くまげら編成)は運休となり、通常は橅編成で運転される1号〜4号の運用ににくまげら編成が入り、5号〜2号の運用に橅編成が入るなどの変更が行われるため「運悪く」この検査時期に重なると私のような行程を組んだとしても3編成コンプリートとならない場合もある。

 ただ、どの列車がどの編成で運転されるかや列車の運転日についてはJR東日本のホームページで調べられるので、旅の計画を練る時に参考にしてみるのもいいと思う。

 

 列車は五所川原駅の隣の陸奥鶴田駅に続けて停車する。



 観光列車である快速「リゾートしらかみ」ではあるが、五所川原〜弘前間では比較的こまめに停車駅が設定されているのは平野部で人家が多いので沿線住民の利便性を考慮しているのだろうか?(但し、全席指定席列車なので指定席料金を払わなくてはならないが•••)


 次回に続きます。


最近撮った写真は

 

 

 

 

 

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