今回、直江津駅からJR東日本信越本線特急「しらゆき5号」に乗車することに決めたのはえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインからの乗り継ぎ時間で駅前の駅そば「直江津庵」で昼食を食べる程度の時間でお買い物長過ぎず短過ぎずということと、海岸沿いの車窓が楽しめる柏崎駅まで乗車して32分の待ち合わせ時間で折り返し戻る特急「しらゆき6号」に乗車して直江津駅まで戻ってこれることから久しぶりの特急「しらゆき」乗車をこの列車の「おいしい部分」(日本海の景色を間近に楽しめる車窓)だけを短時間で楽しめるということが理由でした。

 特急「しらゆき」に使用されるE653系はかつて常磐線特急「フレッシュひたち」の付属編成として運転されていた車両です。



 直江津駅を定刻の13時25分に発車しました。
 実は特急「しらゆき」新潟〜上越妙高•新井間を結ぶ列車で、直江津〜上越妙高•新井間は妙高はねうまラインに乗り入れる(上越妙高駅で北陸新幹線と接続して富山•金沢方面と長岡•新潟間を利用する旅行客への便宜を図る性格も帯びています)列車です。えちごトキめき鉄道の1日フリー切符でも自由席なら特急券と直江津からJR線の乗車券を別に購入すれば乗車できますが、自由席車両の海が見える側の座席がもし埋まっていたら(5号では始発駅の上越妙高駅から乗車できるので問題ないとして、6号では新潟方面からの乗客で海が見える側の窓側席が埋まっている可能性があるので指定席特急券の券売機で座席表から選ぶことにして海が見える窓側席を選びました)意味が無いので直江津駅から柏崎駅までの往復乗車としたのです。


 今回の徘徊録、ここから先は特急「しらゆき」の車窓風景を楽しんでいるつもりになってご覧いただけるとよろしいかと思います。

 直江津駅を発車した「しらゆき5号」は速度を上げていきます。

 この列車の性格は北陸新幹線が金沢まで開業するまで北陸地区の都市間連絡特急として金沢〜新潟間で運転されていた特急「北越」の使命を新潟県内における「新幹線空白地帯」である直江津〜柏崎〜長岡間を補完して金沢•富山方面と新潟方面との連絡に北陸新幹線と上越妙高駅で接続して結ぶことにあります。

 この列車に乗車する時におすすめするのが長岡•新潟方面への下り列車では進行方向左側の窓側席、直江津•上越妙高方面への上り列車では進行方向右側の窓側席で、座席番号では○番D席となります。もちろん日本海の海岸沿いを走行する柿崎〜鯨波間において日本海の車窓を楽しめるからです。


 直江津駅を出て最初に通過するのは黒井駅

 日本海沿岸部を通る直江津〜柏崎間ですが、柿崎駅までの間は海岸線から離れて通っているので海は見えません。ただ、冬型の気圧配置となった時に日本海から吹きつける北西の季節風から列車を守る防風林などが続き、海に近いところを通っている雰囲気は感じられます。

 黒井駅は島式ホーム1面2線の駅ですが、北側には貨物駅があるので広い構内となっています。

 このうちJR東日本の管理となっているのは旅客ホームがある本線のみで、広大なヤードの貨物駅がある方の線路はJR貨物の管理です。

 島式の単一ホームなので進行方向左側のこちらの車窓からは駅を通過する様子は見えませんが、貨物駅があることで黒井駅を通過していることはわかります。
 次の犀潟駅を介して越後湯沢•六日町方面から乗り入れてくる北越急行ほくほく線の列車は黒井駅は通過していましたが、工場や直江津港の港湾施設などが多いこともあって地元の要望によりごく一部の列車のみですが、現在では北越急行の列車も停車するようになりました。

 次回に続きます。