えちごトキめき鉄道「朝から夕まで455」乗車記の続き•••「第10回目」を迎えました。

 1日だけの乗車記なのにいったい何日•何回に分けて記事にしてゆくのか自分でもわかりませんが、この列車のコンセプトであるいでかない列車•••略して急行列車でございます」という車掌さんの案内放送に従ってのんびりと更新を続けてまいりたいと思います。


 能生駅での運転停車中に準備された昼食の蟹釜飯蟹汁を味わっている間に浦本駅を通過、次の梶屋敷駅手前で早川を渡ります。


 この観光列車にフル乗車するとその行程は

直江津8:43発妙高はねうまライン快速妙高高原9:37着

北新井駅以外の春日山•高田•南高田•上越妙高•新井•二本木(スイッチバックあり)•関山の各駅に停車


妙高高原9:44発妙高はねうまライン快速直江津10:35着

停車駅は上記と同じ


直江津11:31発〜日本海ひすいライン急行1号※能生(運転停車)11:53着12:03発〜糸魚川12:22着12:34発〜市振12:52着


市振13:14発〜日本海ひすいライン急行2号〜糸魚川13:32着13:42発〜※能生(運転停車)13:52着13:58着※名立(運転停車)14:07着14:18発〜直江津14:31着


直江津15:03発〜日本海ひすいライン急行3号※有間川(運転停車)15:14着15:22発※能生(運転停車)15:33着15:41発〜糸魚川15:51着16:01発〜※普通列車として運転〜青海•親不知の各駅に停車〜市振16:18着


市振16:26発〜普通列車として運転〜親不知•青海の各駅に停車〜糸魚川16:45着16:55発〜日本海ひすいライン急行4号〜直江津17:23着

というものになります。


 妙高はねうまラインでの快速では平日に運転されている定期普通列車のダイヤで運転されるため北新井駅のみ通過して速度を落として運転することはありませんが、日本海ひすいラインでは急行と言いつつ観光列車らしく車窓の風景が楽しめる区間やこの路線のウリのひとつであるトンネルの中の駅•筒石駅通過時に速度を落として運転するなどまさにいでかない」列車となっています。本来の急行列車としての走りを体感できるのは最後の急行4号のみといったところです。


 速度を落として早川を渡ります。河口部に橋梁が架かっており、並走する国道8号線の向こうに日本海が広がります。


 梶屋敷駅を通過するとまもなく電化方式がそれまでの直流1500Vから交流20000V60Hzへと切り替わります。

 この切替のために架線に電流が流れていないデッドセクション(死電区間)が設けられており、このデッドセクション通過中に車両側の交直切替が行われます。

 我が国の電化区間の多くは直流電化されていますが、新幹線全線と東北•北陸•九州地区におけるJR線の大部分の電化区間では国鉄時代に交流電化されました。

 国鉄の電化は東京や大阪の大都市近郊区間で直流電化により始まり、徐々に延伸されていったわけですが、昭和30年代からは地上設備におけるコストが安上がりなことなどさまざまな理由から直流電化より有利であるとの判断から前述した東北•北陸•九州地区においては交流電化されました。

 その他、常磐線においては茨城県石岡市にある気象庁地磁気観測所の観測に悪影響を与えることから交流電化とされました。これは地磁気観測所から半径30Km以内では原則直流電化禁止で交流電化または観測に影響を与えないために特殊な対策を施したうえでの直流電化が義務付けられているためです。

 デッドセクション通過前には車内の照明は点灯していますが、通過時には消灯して空調も停止、編成前面の前照灯もひとつだけ点灯となり、デッドセクション通過後に再び点灯します。その模様を動画でご覧ください。

 天井の空調機器の向こう側に短い蛍光管が見えますが、国鉄やJR時代にこの区間を乗車していると照明が消灯すると予備灯として点灯していましたが、この列車では4回ここを通過しましたが一度も点灯しなかったのは現在では使用されていないものなのか•••?

 参考までに北陸本線時代に乗車した姉妹車であるクハ455-702のデッドセクション通過前後の写真が残っていましたので貼り付けておきます。

デッドセクション通過前


デッドセクション通過中


 糸魚川駅到着

 沿線では直江津駅に次いで大きな駅である糸魚川駅に到着します。糸魚川駅には北陸新幹線の駅もあり、在来線ではJR西日本大糸線が分岐しています(大糸線は松本〜南小谷間がJR東日本、南小谷〜糸魚川間がJR西日本)。


 大糸線を走るキハ120形気動車

 同じ大糸線でも電化されている松本〜南小谷(みなみおたり)間は電車で運転されており、特急「あずさ」(千葉•東京•新宿〜松本•白馬•南小谷)の一部列車や特急「しなの」(名古屋〜長野)のうち多客期に運転される臨時列車1往復は長野へ向かわずに松本から大糸線に入って白馬まで運転され、土休日を中心に長野からの快速「リゾートビューふるさと」も運転され、普通列車も松本〜信濃大町間では概ね1時間に1本程度運転されていますが、北部区間では本数も激減し、南小谷以北のJR西日本管轄ではレールバスのように小さな気動車単行の寂しい路線となっています。

 糸魚川駅でも20分ちかい停車時間があり、新幹線が無かった時代に主要駅で後続の特急列車を先に通すため長く停車する駅があった急行列車全盛期を思い出させます。

 かつての特急街道ではありますが、今ではその使命を北陸新幹線に譲って特急列車は運転されていません。代わりに(?)貨物列車に抜かれました。



 次回に続きます。




最近撮った写真は

 

 

 

 

 

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