私の記事では

「国鉄型電車のタイフォンの音が好きだ」

というようなことを幾度となくアップしてきましたが、この国鉄型電車のタイフォン(警笛)でも寒冷地仕様の電車が運転席屋上に取り付けている雪の中でもよく音が通る「ピィーッ」という空気笛と組み合わせた音が好きなのです。


 国鉄型電車•••その中でも昭和40年代から50年代にかけて製造された形式の特急型電車や急行型電車などのタイフォンの音が好きでしたが、国鉄分割民営化から数えても既に36年もの年月が経過してJR各社においても既に国鉄型車両は老朽化により多くの車両が姿を消しています。

 このような状況に抗うことはもちろんできないのですが、新潟県のえちごトキめき鉄道ではJR西日本金沢支社管内で活躍していた413系を購入して土休日を中心に観光急行列車として走らせています。

 元は急行型車両だったものを国鉄時代末期に急行列車の特急格上げにより余剰となった車両の車体を新造した近郊型車体に載せ替えた413系ユニットと外観は急行型の面影を残したクハ455形を連結して国鉄交直流急行型電車に塗られた(クハ455の場合は復刻と言うべきでしょうか)列車がタイフォンの音をを山あいに響かせて駆け抜けてゆく姿は編成こそ短いけれどもかつてはグリーン車やビュッフェを組み込んで東北や北陸、九州へ向かう長距離急行列車として華やかな活躍をしていた頃を思い出させます。少年時代の記憶は不思議なもので、大人になってからの記憶より鮮明だったりするものです。



 前置きが長くなりましたが、以下の動画は現在えちごトキめき鉄道で動態保存的に運転されている前述の413系のタイフォンの音が入っています。


 まず関山駅を発車してゆく妙高高原行の列車の動画です。遠ざかって姿が見えなくなってゆくときに鳴らされるのは先頭に立っているクハ455のタイフォンの音です。

 ちなみに先頭(画像奥)側のクハ455-701はもともと急行型電車の中間付随車として登場したサハ455-1に国鉄時代末期に運転台ブロック取り付け改造が行われて改番さ!た車両です。国鉄時代の金沢運転所に新製配置されて以来1年間だけ茨城県の勝田電車区に転属となりましたが、その後は再び金沢に戻って413系電動車ユニットと編成を組んで北陸本線の米原〜直江津までの広範囲でローカル列車として余生を送っていました。


 次の4点の動画は全て同じ地点からの動画となりますが、立つ位置が少し異なっていることやタイフォンが鳴らされるタイミング、そして音の長さなどにより聴こえ方に微妙な違いがあります。季節や風ももしかしたら影響するのかもしれません。こちらは前掲とは反対のクモハ413形が先頭に立っている動画となります。




 さて、どのような聴こえかたがみなさんにとってはお好みでしょうか?
「どれも同じにしか聴こえない」
と、言われてしまいそうですが•••。