「父ちゃん、昨日の『母ちゃんクイズ•よいこの日スペシャル』の解答結果の集計はできたかえ?」


「解答コメント及びメッセージは0人、つまり正解者0人だよ」


「うみゅみゅみゅみゅ〜ッムカムカ


「怒ったって仕方ないだろ」


「父ちゃん、さっさと正解発表しなッムキー


「今回の母ちゃんからのお題は以下の問題でした」



「父ちゃん、今回の『母ちゃんクイズ』は『形式当てクイズ』にしよう❗️」


「またクイズか?面倒だからもうやめようよ」


「今日は4月15日ということで語呂合わせから『よいこの日』となっている。よいこの母ちゃん誕生日だからこれに因んだ問題を考えたんだよう♪」


「人の話を聞きなさい❗️」


「以下の画像を見てこの車両の形式を答えよ❗️」

「もう何年も前に撮影した画像です。撮影したのはたぶんJR東日本常磐線いわき駅(福島県いわき市)だったと思います。JR東日本の路線からは姿を消して久しくなりました。隣に少しだけ写っているのは現在では常磐線の土浦以北でしか見られないE501系です」


「解答期限は本日4月15日23時59分59秒とする❗️つまり本日中にコメントまたはメッセージでご解答をお寄せいただきたい」


「なお、お寄せいただいたコメント及びメッセージへの返信は勤務の関係で明日16日の朝以降とさせていただきますのでご了承ください」


「今回はテツのみなさんには朝メシ前レベルのクイズだからヒントは無しだよう❗️テツ以外のみなさんには文中にヒントが隠れてますからね〜♪」


「昨日(4月15日)は母ちゃんの誕生日、語呂合わせでよいこの日ということで国鉄時代に製造されて関東の常磐線水戸線及び九州地区に投入されていた415系交直両用近郊型電車を母ちゃんが出題画像に選びました。したがって正解『415系』でした」


「鉄道に興味の無い人はともかくテツのみなさんからの解答がひとつも無かったのは意外だよう」


「簡単過ぎて誰も相手にしてくれなかったんじゃないのか?」


「母ちゃん的には頑張って問題を考えたんだよう」


 415系は昭和35年(1960年)に量産先行車が製造された常磐線関東地区近郊型交直両用電車401系(直流1500V/交流20000V50Hz対応)及び九州地区近郊型交直両用電車(直流1500V/交流20000V60Hz対応)及びこの両形式の主電動機MT46形•定格出力100kwをMT54形120kwに向上させた常磐線向け403系及び九州地区向け423系を統合させるかたちで直流1500V/交流20000V50Hz/60Hzの3電源対応可能として昭和46年(1971年)から平成3年(1991年)にかけて製造された電車です。

 国鉄型電車ですが、国鉄分割民営化後にも製造が続けられました。車体の設計は直流型電車の111系や113系、115系に準じた片側3箇所の両開きドアにセミクロスシートというスタイルで登場、国鉄時代末期には首都圏や東海地区で113系を置き換えるかたちで登場した211系に準じたステンレス車体の1500番台も登場しました。国鉄分割民営化時にはJR東日本JR九州に継承されました。


 20年間にわたって製造され続けたことで番台別に仕様が細かく変更されるなど趣味的に見て楽しい車両でありました。また、国鉄分割民営化後JR東日本により試作車として1両のみ製造されて常磐線で運転されていたクハ415-1901はダブルデッカー車体となっていて異彩を放っていました(415系の制御車であるクハの新造車はクハ411が付番されていましたが、この車両だけはクハ415を名乗っていました)。

 また、純粋な415系ではありませんが、石川県を走る七尾線電化時にローカル列車用にJR西日本が関西地区で使用されていた113系に交流機器を搭載して交直両用として耐寒耐雪対応を施した415系800番台も存在しました。こちらも制御車のクハ及びクモハは415を付番されていましたが、純然たる415系ではないクハ111とモハ113からの改造車です。


 常磐線からは撤退して久しく、七尾線の改造車も事実上の引退、九州地区でもステンレス車のみが残って運用範囲も縮小されましたが、若い頃には一時的に常磐線を通勤で利用していたことがあったため415系にはずいぶんお世話になったものでした。

「本当に父ちゃんは世話が焼けるよう❗️」


「はあ•••?」