前回の続きです。

 母ちゃんを引率しての山陰旅行はまだ始まったばかりです。

 前回記事では東京駅から全国で唯一残る定期夜行寝台列車である特急「サンライズ瀬戸•出雲」に乗車して「サンライズ出雲」の10号車にあるミニロビーで車窓を流れる東京都心部の夜景を眺めながら晩酌をして多摩川を渡って神奈川県に入ったところまでの様子をアップしました。


 母ちゃんに寝台列車はみんな就寝するので物珍しさで車内をウロウロしないでおとなしく寝ているように諭して私も自分の個室に戻りました。

 ちなみに私は10号車の3番、母ちゃんは5番の個室です。


 まだ眠くならないし、終点の出雲市駅到着は翌朝の9時58分で時間はたっぷりあるので部屋の照明を消して夜景を眺めていました。

 横浜駅に停車して次の停車駅は静岡県最初の駅である熱海駅。


 熱海駅に停車しました。

 熱海駅まではJR東日本で、ここから東海道本線は滋賀県の米原駅までの区間がJR東海の管理となります(米原駅はJR西日本の管理駅)。そのため熱海駅で乗務員の交代が行われます。

 以前は運転士はこの熱海駅をはじめ途中駅での交代は行われていたものの車掌はJR西日本の車掌が全区間通しで乗務していましたが、現在ではJR各社がそれぞれ管理する区間を担当するようになっているので熱海駅において運転士とともに車掌もJR東日本からJR東海の社員へと引き継がれます。


 熱海駅を発車します。この時間に熱海駅から乗車する乗客がどのくらいいるのかわかりませんが、なぜか国鉄時代から中国地方や九州方面へ向かう寝台特急列車のほとんどがこの駅に停車していました。
 時代を遡ればまだ特急列車が特別な列車だった頃も県庁所在地の静岡駅は通過しても熱海駅には停車していましたし、今の時代と違って東伊豆への玄関口であるとともに熱海といえば当時は日光や軽井沢と並ぶ国際的観光地だった伊豆•箱根地区ということで停車駅として外すことはできなかった名残なのかもしれません。

 沼津駅に到着します。沼津市は静岡県東部を代表する中核都市。ギリギリ有効時間帯ということでこの駅にも停車するのでしょう。

 早朝と深夜には沼津駅でもJR東日本E231系E233系の姿を見ることができます。

 国鉄時代には東京駅から静岡県西部の浜松駅まで走破する普通列車も珍しくありませんでしたが、現在ではJR東日本たJR東海の境界駅である熱海駅で折り返す列車がほとんどで、早朝深夜だけ沼津駅までJR東日本の普通列車が乗り入れてきます。しかしJR東海の列車が小田原駅あたりまで乗り入れるということはありません。

 沼津駅を発車したあたりで眠りにつきました。下りの「サンライズ瀬戸•出雲」はこのあと富士駅と静岡駅にも停車しますが、そのときには眠っていたのでもちろん画像はありません。


 浜松駅に到着します。10年ほど前までは大型トラックで長距離トラックドライバーをしていた私はこの列車が通る沿線の都市には仕事で多く訪れていましたが、沼津や静岡、浜松にもよく来ていたので車窓を流れる風景に懐かしさを感じます。

 浜松駅を発車します。

 下りの「サンライズ瀬戸•出雲」は時刻表のうえでは兵庫県の姫路駅まで停車駅はありません。この列車は下り列車と上り列車の停車駅が異なっていて、静岡〜姫路間では上り列車は三ノ宮駅と大阪駅にも停車しますが、浜松駅は通過します。

 時刻表のうえでは通過する駅でも乗務員交代による運転停車(旅客扱いはしない通過駅ですが乗務員交代や単線区間における対向列車とのすれ違いのための停車でもちろん扉は開きません)する駅がいくつかあります。下り列車では豊橋駅や岐阜駅、米原駅、大阪駅が運転停車駅です。


 豊橋駅に運転停車、ここで乗務員交代が行われて列車はすぐに発車します。

 このあと、眠ったり目が覚めたりでしたが、名古屋駅通過や米原駅運転停車の様子を撮影しましたのでご覧ください。












 米原駅からはJR西日本区間となります。次回に続きます。