秋の好きなところ


    今年は例年に比べると残暑がそれほど長くは感じられなかった気がします。いや、この20年ほどが異常だったのかもしれません。

    それでも地球の…いや宇宙の営みは昔から変わっているわけではなくて今年だけ日没が早くなったなどということは決してあり得ないことですが、それほど夏が去ってゆくのが呆気ないほどに早く感じられたのは私だけでしょうか?


    秋の訪れは近年に比べると早く感じたけれど、暖かな日も多かったりしていつもより秋が長かった気がします。

    年間を通して一番好きな季節は秋…空の高さと黄金色の世界は同じ夏と冬の狭間の季節であっても春には感じられないものです。

    長く辺りを覆っていた深雪が消えて春の女神が一度に花開かせ、土の匂いが薫り生命の鼓動が伝わってくる美しさとは対照的に風に舞う落葉のひとつひとつにさえ名残を惜しむかのような時の刻みがむしろ心地よさを与えてくれます。

    心のどこかに風が吹く景色は、その寂しさとは裏腹にいつまでも浸っていたい…。

    まだ昼下がりだというのに列車の屋上機器を照らす日は傾きはじめています。しかし、それはやわらかく優しい色をしています。

    このあたりは長い板を組んで立ててあるのがいたるところに目につきます。冬になれば北西の季節風が吹き付けるので風除けなのでしょう。

    気持ちよさそうに駆け抜けてゆく列車…穏やかに青い空を映し出している日本海が牙を剥く季節はもうすぐです。

    この画像を撮影した半月後…この一帯は彩りに満ちた衣装を纏って私を迎えてくれました。




    今年は秋を少し長く楽しめたかな…という印象でした。

 

 

 

 

 

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