テーマは「鉄道」としつつも鉄道とは関係ないところから書き出しとなります。

天気もいいことだし
(創立150年を迎えた東京国立博物館にでも出かけてみるか…)
と、地下鉄で開館時間の9時30分をめがけてやってきました。
私が利用する東京メトロ日比谷線は上野駅といっても東の端…さまざまな博物館がある西側とは遠く離れていて、しかも広大なJR東日本上野駅を大きく迂回しなくてはなりません。
地下鉄の駅から出てJR上野駅の不忍口の前を通り反対側へと抜けます。

上野恩賜公園の北側を歩くこと数分…東京国立博物館が姿を現しました。ここへ入館するのはかなり久しぶりです。
入場券を購入しようとしたら職員の方が
「国宝は予約制となっていますが予約されていますか?」
「いや、してませんけど…」
「予約されていないと通常の展示物だけとなりますがよろしいですか?」
まったく何の下調べもせずに衝動的にやってきたのだから仕方ないです。
(特別展示だからなぁ…予約制にするのが当然といえば当然か…)
かといってせっかく来たのにそのまま帰るのも残念なので通常の展示物だけ見学して帰ることにしました。ちゃんと調べてこなかった自分が悪い。


まあそれでも十分楽しんだし、改めて考えさせられることも多々ありました。
というのも、縄文から近代にかけての展示物を時代順に見学していて、奈良時代などはかなり大陸からの影響を受けているが、平安時代後半くらいからは日本独自のものへと変遷を辿っていること。そして江戸時代になると表現が正当かどうかはわかりませんが、戦乱が続いた戦国時代が終わって幕末までの260年もの長きにわたって大きな内乱も外敵もなく平和が続いたことによるさまざまな文化が花開いてそれは世界的に見ても類のないほど…。
もちろん、鎖国政策もあって近代化という面では欧米列強に遅れをとったわけですが、少なくとも文化という面においては独自の発展を遂げ、武具や城郭においても実戦的なものから美意識を競うものへと変革していったことは他国には見られないものかもしれません。

国宝が特別展示されている平成館は予約制といえども凄い行列でした。

もう少し経てば予約が取れるのかな?
東京国立博物館を出て再び不忍口の方へ戻りました。

この記事を書いているときに福島県浜通り地方で最大震度5弱の地震発生とのニュース。
大きな被害がありませんように…。揺れが強かった地域のみなさまにお見舞い申し上げます。