風景というわけではないけれど、過去に2回だけ新幹線同士による偶然の並走シーンを経験したことがあるので過去記事でもアップしたことがある画像を貼り付けます。
最初の経験は秋田へ旅行した帰りに乗車していた秋田新幹線「こまち」で東北新幹線の大宮駅に到着する手前でのことです。
このときは福島付近を走行中にトンネル内で列車が突然急減速して停止、室内灯は消えて非常灯のみとなりました。宮城県を中心とする東北地方でやや強い地震が発生して送電がストップしたため緊急停止となったのでした。
しばらく停止したのちに運転は再開されて遅延も少しずつ取り返して運転されましたが、大宮駅に到着する時点でまだ6分ほど遅れていました。
東北新幹線は大宮駅手前の北方約8kmほどの埼玉県北足立郡伊奈町の丸山付近で上越新幹線と合流して大宮駅に至って大宮~東京間は線路を共用しているわけですが、高崎駅から上越新幹線に合流して東京へやってくる北陸新幹線も含めてダイヤに乱れが発生するとこの8kmほどの区間で双方の新幹線の並走シーンが展開される場合があります。
大宮駅が近づいてふと窓の外に目を向けると隣には北陸新幹線のE7系が並走している❗
2回目の経験は北陸新幹線の「はくたか」に上越妙高駅から乗車して東京への帰路での東北新幹線との並走でした。
上り新幹線は前述した通り大宮駅の約8km手前で東北新幹線の線路と上越新幹線の線路が並行してまるで複々線区間のような様相を呈するのですが、この区間では上り列車ではやや速度を落として大宮駅へと至ります。
窓の外を眺めていると後方から東北新幹線のE2系「やまびこ」+E3系「つばさ」がやってきて並走を始めました。

私が乗車している北陸新幹線「はくたか」は定時運行をしていたので東北新幹線の方に何らかの理由で遅延が発生していたのでしょう。

私が経験する限りの推測ですが、ミニ新幹線…つまり在来線の軌間を改軌して新幹線が乗り入れる形態となっている山形新幹線(奥羽本線)や秋田新幹線(田沢湖線・奥羽本線)は踏切などが存在すること、在来線のローカル列車と線路を共用することなどで運行障害が発生する確率がどうしても高くなるのでその影響でミニ新幹線の列車が乗り入れる東北新幹線にダイヤの乱れが発生することが多いようです。
冬期には北陸新幹線でも車体への着雪状況の確認などで「かがやき」のような停車駅が少ない通過タイプの列車が本来は停車しない駅に停車して(もちろん扉は開きませんが…)遅延が発生することがありますが、上り列車では大宮駅に到着する頃には時間を取り戻して定刻での運行となっているのです。






