学生時代に比べると、この歳に至るまでだんだんと好みが変わってきてはいるのですが、最近ではシンプルな構成のユニットであったりソロ演奏によるものが好みになってきています。
先日、カフェで流れていたスタンダード曲がピアノソロで流れていました。A TIME FOR LOVEという古い曲で、多くのアーティストによって歌われていたり演奏されてきています。
この曲をピアノソロで弾いているのがそのカフェで流れているのを耳にしてBill Evansによる演奏だなとすぐに解ったのでさっそく調べてみるとアルバム全編にわたって彼のピアノソロによってレコーディングされたaloneというアルバムに入っていることがわかり購入しました。
Bill EvansのCDは何枚か持っているのですが、年齢を重ねるごとに好きになっています。
ピアニストに限って言えば高校生の頃はHerbie HancockやChick Coreaが私にとってアイドルで、彼らが新しい試みを次々と打ち出してゆくことに期待間も高かったのですが、40代の半ばくらいから好みが変わってきました。
もちろんいまでもハービー・ハンコックは好きだしチック・コリアも亡くなってしまったけれど、とくにアコースティックバンドでの彼の演奏は好きでしたからいまでもYouTuberでLIVEの動画をよく視聴します。
ビル・エヴァンスだってもちろん高校生の頃から名前は知っていたけれど大人になるまで進んで聴いたわけではありませんでした。
しかし、この十数年は彼の全盛期の頃のアルバムを購入したりしています。
なんと例えたらいいだろう…?まるで木のぬくもりのような…とでも表現したくなるような演奏にいつまでも聴いていたい気持ちになるのです。
もっとも、それはビル・エヴァンスに限らず、他にも多くの偉大なアーティストたちにも通じることですが、今回は前述のA TIME FOR LOVEがたまたまカフェ(この言葉にも抵抗があって、私は未だに「喫茶店」なんですけどね…)で流れていた演奏が脳裏に浮かんだので取り上げてみました。
