「父ちゃん、そろそろ昨日の『母ちゃんクイズ』の答え合わせをしよう❗」

「昨日の『母ちゃんクイズ』のお題は『ここは何駅だえ?』でした」

「駅に隣接してこの町の『重要無形民俗文化財』である『◯◯◯大綱引き』で使用される大きな綱が展示されていました」

「この大綱は直径約80cm、長さ約200m、重さに至っては約20tもあるんだぅて。たまげたよう❗」
「この大綱引きが行われるのは秋田県大仙市刈和野という地区(刈和野村→刈和野町→西仙北町→大仙市)です。市町村合併により現在では大仙市に含まれています」
「出題した記事でのヒント画像として地区は異なりますが隣の駅が最寄駅であるとして母ちゃんを引率して泊まった『登録有形文化財』の宿である『強首(こわくび)温泉・樅峰(しょうほう)苑』という大正時代初期に建てられた豪農の邸宅を旅館に改造した宿の画像を貼り付けました」
「その『隣の駅』というのが『峰吉川駅』ということは、このお宿の敷地内にある『樹齢400年』の樅の大木と峰吉川の文字を取ってお宿の名前にしたのかねぇ…」
「そういうことかもしれん…」
「また行きたいね🎵」
「紅葉の頃がとても良さそうだけど、私たちが行った雪景色の2月も良かったですよ❗」

実はこの時は私が3連休を取れたので母ちゃんと旅行をしようとしたら
「父ちゃん、この日は休めないんだよう…」
「どうしても休めないのか?」
「そうなんだよう…父ちゃん1人で行ってきな」
ということで、それならばとかねてから行ってみたかった真冬の津軽鉄道と五能線の旅を企てて地元足立区のJR東日本北千住駅のびゅうプラザ(現在では各地同様「びゅうプラザ」は廃止・閉鎖されています)で職員の方に相談しながら計画を練っていました。
そして、青森まで行って津軽鉄道~五能線の旅をしながら深浦で一泊、そして翌日は男鹿で一泊…というように計画が固まってきたところでスマホが鳴って
「父ちゃん、職場の部長に粘り強く交渉したら休みが取れたよう🎵」
と、母ちゃんからの報告。
「へ……?」
「一緒に行けるようになったんだよう🎵」
ひとり旅ならではの気ままな鉄旅行程を計画していたのですが、夫婦旅となれば列車に乗ってばかりの旅行では母ちゃんの逆鱗に触れることは目に見えています。びゅうプラザの職員さんに詫びて一から計画を練り直した結果、一泊目は強首温泉、翌日は前回の秋田旅行のときにも泊まった男鹿温泉の「雄山閣」で宿泊したのでした。
それにしても母ちゃんの粘り強い交渉とは如何様なものであったのか…。
さて、そのときの旅行の初日は当時仲良くさせていただいていた秋田出身のブロガーさんから教えていただいた秋田市内のレストランでランチを食べてから雪舞う中を市内観光をしてから樅峰苑へ伺ったのでした。樅峰苑の御主人の温かなもてなしを今でもよく覚えています。

もう5年ほど訪れていない秋田県…職場の秋田出身の人たちが帰省しては美味しいものをいつも買ってきてくれるのですが、そろそろ再訪したくなりました。それにまだ県南の方には旅行では行ったことがないので…。