身近な好きな音というより身近だった好きな音。もう既に過去形になりつつありますが、国鉄型電車のブロワー音とMT54形主電動機(モーター)の音、タイフォンと空気笛が同時に鳴って山あいに響く音が好きでした。
201系以降の国鉄時代末期にデビューした新しい形式の車両では通勤型や近郊型電車ではブロワーの音も小さくなって低騒音化が図られたようですが、鉄道に興味のない方々にすれば「騒音」でしかないであろうあの音に旅情を掻き立てられていたものでした。
485系特急型電車から改造されて鋼体は新造されたお座敷列車「華」。
姿は種車の面影を偲ばせるものはありませんが、音は紛れもなく485系。
115系。国鉄時代の「新性能電車」だった車両の電動車は2両でひとつのユニットを組むスタイルが一般的でしたが、そのうちの1両からはこの音がしていました。郵便・荷物電車のように1両単体の電車でも聞こえていました。
大都市の通勤型電車103系から特急型電車までこの音を響かせていましたが、新幹線のそれは違うものでした。
タイフォンと空気笛の音を響かせて115系がやってきました。
ピィーッと聞こえる空気笛は屋根上に付いていて雪の中でも音がよく通るように取り付けられているものです。
最近の新しい車両では機関車のホイッスルような音のものが多いようですが、電子ホーンやミュージックホーンも併せて取り付けられている車両もあるようですね。

