「父ちゃん、そろそろ昨日の『母ちゃんクイズ』の答え合わせをしよう❗」

「畏まりました❗」

「解説も頼むよう❗」

「御意❗」

 昨日の母ちゃんクイズはある駅からある駅までの1区間を答えていただく問題でした。
 まず発車した駅は谷浜駅です。
 谷浜駅えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの駅で、新潟県上越市にある駅です。同じくえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインJR東日本信越本線との接続駅である直江津駅からひとつめの駅です。北陸新幹線金沢開業までは国鉄JR西日本北陸本線の駅でした。
 海岸線から少し離れた直江津駅を出た列車はトンネルを抜けると進行方向右側に日本海を見て谷浜駅に到着します。右側に日本海を見て進むということは、富山県方面へ進む泊行の列車に乗車しているということになります。
 
 谷浜駅を発車した列車は国道8号線と並行して西へ進みます。国道8号線も谷浜駅の手前で海岸線に出るわけですが、富山県境を越えるまで日本海の海岸線に沿って通っています。
 鉄道の方は国鉄時代北陸本線の複線化と電化工事により新しく線路が付け替えられてトンネルが連続する現在の路線となったため海岸に沿って通る部分は少なくなりました。これは冬期における日本海から吹き付ける北西の季節風による運転見合わせや遅延を抑えるためもあったかと思われます。
 新潟県の柏崎市の鯨波付近から富山県の朝日町にかけては山が海岸線まで迫る断崖絶壁が連続する区間が多く、JR東日本信越本線鯨波駅からあいの風とやま鉄道泊駅付近にかけては多くの区間で海岸線を通ります。
 昔の北陸本線は国道同様に海岸線に沿っていましたが、現在の位置に敷設し直されてからは少し海岸線から離れているところも多く、前述のように海岸線に山が迫っているためトンネルが多くなっています。
 谷浜駅を発車した列車はやがてトンネルへと入っていきます。
 音をお聴きいただいてお分かりかと思いますが、電化区間なのに気動車(ディーゼルカー)です。
 これは北陸新幹線金沢開業によりJR西日本から経営分離された北陸本線のうち新潟県内の区間を継承したえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの車両について気動車を導入したからです。理由はこの路線の梶屋敷~糸魚川間では直江津方の直流1500V区間と富山方の交流20000V60Hzに分かれるデッドセクションが介在し、電車だと高価な交直両用電車の導入が必要となるためです。
 第三セクター化前にこの区間を走っていたローカル列車は国鉄時代からの413系などが主流で、車両を継承しても老朽化が進んでいて維持費や部品の確保という点でも不利だという判断からともいわれています。
 トンネルを抜けるとまもなく有間川駅です。
 ちょうどこのあたりを走っています。
「正解はえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン谷浜駅~有間川駅でしたよう❗正解者のみなさん、おめでとうございます🎵」