「父ちゃん、仕事に行ってくるから昨夜の『母ちゃんクイズ』の正解発表は任せたよう❗」

「おれがアップするのか?」

「今日は父ちゃん休みだろう。そのくらいのことができないって言うのかえ?」じろり(¬_¬)

「わかったよ…やっておきます」

「あとで検閲するからね」



「それでは正解発表です❗」

第1問❗

 動画の冒頭の部分ですれ違う電車の帯色でエリアが限定されましたね。

 すれ違った列車はJR東日本長野総合車両センター所属の211系近郊型電車。オリジナルのオレンジとグリーンの帯を首都圏からの長野転属に伴って耐寒耐雪装備を強化されるなどの改造とともに長野色と呼ばれる淡い青色と淡い緑色の帯色に変更された車両です。主に甲信エリアのローカル列車で運用されています。

 静止画像。
 動画の冒頭でローカル列車とすれ違ったのはJR東日本中央本線鳥沢駅(山梨県大月市)
 中央本線は東京から神奈川県北部を掠めて西へ向かい、山梨県に入って甲府から北西へ、長野県の中信地域に入って塩尻からは南西へ向かって木曽地域を通って岐阜県の東濃地域を通って名古屋へ至る山岳路線です。
 塩尻駅を境に東がJR東日本、西がJR東海の管理となっており、国鉄時代から塩尻駅を境に中央東線、中央西線と区別して呼ばれています。定期列車では相互に直通する列車はなく、ローカル列車では篠ノ井線の松本駅を始発・終着駅とする運転体系となっています。
 動画の鉄橋を渡るシーンは鳥沢駅の西側、鳥沢駅~猿橋駅間の桂川を渡っているところで、ここを渡る列車の写真は古くから鉄道趣味誌などに多く掲載されているほどの定番撮影地です。
 ちなみに桂川とは上流部にあたる山梨県側の名称で、神奈川県に入ると相模川と名を変えて下流部では茅ヶ崎市と平塚市の境を流れて相模湾に注いでいます。
 母ちゃんの出題は「最寄駅はどこか?」とのことでしたので正解は鳥沢駅となりますが、鳥沢~猿橋でも「了とする」との母ちゃんの思し召しでございました。
 正解を送って下さった伊勢守さん、さすがです。さすが旧型国電を追って飯田線へ通い詰めた(?)経歴は伊達ではありませんね。


第2問❗

 こちらは同じ山梨県の大月市の笹子駅を通過するシーンです。
 静止画像。
 出題で触れた通り、並走する中央自動車道が山の中腹を通っていて、私が長距離トラックドライバーだった頃は高速道路の下り線でここを通過するときに上から眼下に見える笹子駅の夜景に旅情を掻き立てられたものです。
 笹子駅はかつてスイッチバック駅でした。その痕跡が現在でも残っています。
 ここから列車は笹子峠をトンネルで通過して甲斐大和駅から勾配を下って甲府盆地へと入っていきます。
 ここを当てるとは潟梨さん、新潟県民からすっかり山梨県民となられましたなぁ…。次はどこの道府県に配属となるのか…果たして東京都民に戻れる日はやってくるのか?…ブログ記事愛読者のひとりとしてその動向が気になるところではあります(私も明日は我が身ということもあるので他人様のことを気にしている場合ではありませんが…)。

第3問❗
 こちらは長坂駅(山梨県北杜市)を通過しているシーンです。
 下り列車で長坂駅を過ぎてまもなくさしかかる大きなカーブでは上下線の線路が少し離れており、八ヶ岳を背景に迫ってくる特急「あずさ」を撮影した写真が古くから鉄道趣味誌では多く取り上げられていますし、JR東日本のポスターでも採用されているほどの定番撮影地で、この沿線では人気No.1といっても過言ではないでしょう。

 静止画像。
 よく晴れた冬のお昼前後、中央自動車道の下り線を車で走っていると、長坂インターチェンジ手前では雄大な八ヶ岳の山裾がこちらへ向かって伸びてくる様子が圧巻で好きなのですが、その様子を列車の車窓からは眺められないのが残念なところです。
 八ヶ岳は広い解釈では北は長野県の蓼科山から南は山梨県側の編笠山まで(定義は諸説あり)の総称でありますが、通常は南八ヶ岳部分を指すようです。
 最高峰は赤岳(2,899m)で、3,000m級の山が連なる南アルプスに比べて低いものの、南アルプスとは少し離れていて周囲に高い山が無いせいかかなりの存在感を出しています。
 静止画像は長坂駅を過ぎて大カーブを通過しているときのものですが、この時点では先頭車両の運転席の前面に八ヶ岳が雄大に見えていることでしょうね。


第4問❗
 こちらは長坂駅の隣の小淵沢駅(山梨県北杜市)を通過、分岐する小海線が大きくカーブして離れてゆく様子までを動画にしました。

 静止画像。
 こちらの撮影地としては中央本線よりむしろ小海線の大カーブの内側で小海線の列車を捉える写真が有名な地点です。
 小海線はJR線最高地点駅の野辺山駅を通って長野県の佐久地域を抜けて小諸駅までを結ぶ路線。
 中央本線は小淵沢駅までが山梨県の駅。列車は長野県に入って信濃境駅へと向かいます。
 ちなみにこちらは伊勢守さんと潟梨さんが正解をお答えでした。

 テレパシーで母ちゃんの正解発表が聞こえてきました。
「今回の正解は
 第1問…鳥沢駅
 第2問…笹子駅
 第3問…長坂駅
 第4問…小淵沢駅
 というのが正解だよう🎵」

 今回取り上げた列車は過去旅からJR東日本中央本線特急「あずさ」のうち最も停車駅が少なく所要時分も短い速達タイプの「あずさ17号」。上りの速達タイプである「あずさ18号」とともに新宿~松本間の途中停車駅は八王子・甲府・茅野のみというデビュー当初の国鉄時代の特急「あずさ」を彷彿とさせる特急列車らしさを継承する列車。
 この列車を選んだ理由は停車駅が非常に少ないために途中駅利用の乗客が少なくてあまり密にならないこと、さらに大きな理由としては新宿11:00発で松本着13:25という運転時刻。
 秋から冬にかけての中央本線が順光となる時間に走行するため車窓の風景が鮮やかなのです。とくに晴れベースの日が多くなる冬の季節の甲斐路の美しさは桃源郷のような甲府盆地の美しさとはまた違った凛とした景色を眺められるのです。

 乗車したのは指定席券売機の「座席表から選ぶ」で「最も空いている車両」で選んだ10号車。
 車端部の座席が周囲に埋まっている席が無かったので選んだのですが、カーブでも高速で通過できる装置のせいなのか床下からガタゴトと音がうるさいのとデッキ寄りからシューシューと排気音が絶えず聞こえてくるのは改善の余地ありかなという感想。
 モーター音が好きな私は中間の普通車の電動装置が付いたモハユニットを選ぶことが多いのですが、静かな空間を望むなら両端のクハやグリーン車のサロを選ぶことをおすすめします。

 終点の松本駅は中央本線ではなく篠ノ井線
 特急「あずさ」「かいじ」「富士山回遊」に使用されるE353系が所属するJR東日本長野支社・松本車両センター(長モト)が隣接するので入出区する車両や休んでいる車両を近いところから眺められます。




 松本駅ホームの塩尻寄りから撮影した画像です。

 E353系の座席のヘッドレストの枕カバー。

 今回の母ちゃんクイズ…いかがでしたか?