意地っ張り母ちゃんクイズの解答です。


「それでは…正解発表だよ🎵」


「母ちゃん…そんなに仰々しく言わなくても…」


というわけで答えは

 JR東日本上越線・湯檜曽駅でした。
 湯檜曽は群馬県北部の利根郡みなかみ町(とねぐんみなかみまち)にあり、谷川岳に代表される清水峠の麓にある集落です。

 正確に言うと、母ちゃんが問題に貼り付けた画像は湯檜曽駅の上り線ホームであり、下り線ホームは新清水トンネルの入口を入ったところにある「モグラ駅」です。


 下り線ホームの高崎方…長い新清水トンネルの入口を入ったところにホームがあるのがあるのがお分かりかと思います。

 画像奥が長岡方…下り線は「モグラ駅」として名高い次の土合駅もトンネル内であり、群馬・新潟県境を越えて新潟県側の土樽駅手前までこのトンネルが続きます。
 湯檜曽駅は下り線ホームから地上の改札口まで歩く距離はそれほどでもありませんが、土合駅は10分ほどかかります。しかも長い階段続きです。
 下り線ホームから改札口への通路。


 右が下り線ホームへの通路、左が上り線ホームへの階段です。
 現在の湯檜曽駅はもっと長岡寄りにあったものが移転したものです。
 上越線は開通当初は単線、そして群馬県側の湯檜曽と新潟県側の松川(土樽~越後中里間)の2箇所にループ線が設けられました。
 戦後、複線化するときに新しく新清水トンネルが掘られてほぼ直線的に県境を貫いており、こちらはループ線は設けられませんでした。そして元来の線路は上り線、新線は下り線として現在に至っています。
 群馬県は温泉が多い県ですが、全国的に有名な温泉地も多く、湯檜曽は草津・伊香保・万座・四万などと並んで知名度が高い水上温泉郷の北端に位置する温泉地です。但し、大きな旅館やホテルが利根川に沿って林立する水上温泉と違って小さな老舗旅館が数軒あるだけ、他にはコンビニも商店も無い静かな「私好み」の場所です。

 国鉄時代には上野駅から水上駅まで「ゆけむり」という急行列車が走っていましたが、国鉄時代末期に国鉄の増収策の一環として全国的に行われた急行列車の特急格上げにより「ゆけむり」は消滅、新たに新特急「水上」に変身したものの現在はこれも廃止されてしまっています。

 上り線ホームの高崎方から眺める下り線の新清水トンネル入口。その先に続く法面のところがトンネル内の下り線ホームとなっています。

 クイズでヒント(?)として母ちゃんが貼り付けた画像の「京都市民新聞」はこのようにして上り線ホーム待合室の掲示板に掲示されていました。誰が何の目的で京都の市民新聞を遠く離れた群馬県の小さな無人駅の待合室に貼っていったのか…(謎)。
 ちなみに公式に掲示されているものにはこの無人駅を管理する水上駅長名となっています。

 以前、この画像を貼り付けた記事をアップしたことがありますが、『ふた裏二』はちゃんと「蓋ウラに」もしくは「蓋裏に」というように直されたでしょうか?それともそのままか…あれから2年半が経過しています。京都市民新聞はさすがに撤去されているかとは思いますが…。

 上り列車は湯檜曽ループを通って割ってくるわけですが、ホームからループにさしかかる列車を眺めることができます。画像左側からやってきた列車は右側へ向かったあとトンネル内で反時計回りにループを描いてトンネルを抜けて湯檜曽川を渡って到着します。

 ホームは旧国鉄時代に鈍行列車といえども長い編成を組んでいた名残かホームが長いので、ホームの端で撮影したらすぐに走ってホームの中程まで戻らないと列車に乗れなくなるので注意が必要です。なんせ1日5往復しか旅客列車はやってきませんから。