スマホを傾けて撮ってしまった?

 上野駅15番線にて特急「草津1号」

 東京の北の玄関口である上野駅は1~17番線まであるホームのうち、1~12番線は高架線からのホーム、13~17番線は地平ホーム、そして東北(北海道・秋田・山形)新幹線・上越新幹線・北陸新幹線が発着する新幹線ホームは地下深い19~22番線となっています。
 かつて地平ホームは20番線まであった在来線ホームは東北新幹線の建設工事により19・20番線が撤去されました。
 18番線は新幹線開業後も残って常磐線の特急「ひたち」が発着していましたが、上野駅リニューアル工事に伴って新幹線乗り換え通路などが増設されたことにより廃止されましたが、現在でも一部に面影をわずかに残しています。

 東北・上越新幹線開業により東北・上越線系統の優等列車廃止後は16番線が信越本線系統の特急「あさま」、17番線が常磐線の毎時00分発の特急「スーパーひたち」、18番線が毎時30分発の特急「フレッシュひたち(←ひたち)」が主に発着する特急専用ホームでした。
 北陸新幹線長野開業(長野新幹線)により信越本線の優等列車が廃止されると16番線が「スーパーひたち」、17番線が「フレッシュひたち」の発着ホームとなりました。現在では常磐線の特急列車の大半が上野東京ライン直通で品川駅まで延伸されたため高架ホーム発着となり、地平ホームの16・17番線を発着するのは上野駅を始発・終着とする列車のみとなり、特急専用改札口も撤去されて閑散としてしまっています。そして、常磐線の特急列車は、いわき駅や仙台駅まで直通する通過タイプは「ひたち」、勝田駅や高萩駅止まりの停車駅が多いタイプはかつての急行「ときわ」が特急列車として復活するかたちで運転されています。

 古くは東北本線の特急「ひばり」、そして新幹線開業後は信越本線の特急「あさま」「白山」と常磐線の特急列車の同時発車が見られた上野駅。信越本線の特急列車が廃止されたあとは画像の「草津1号」が常磐線の特急列車と同時発車して日暮里駅まで並走するシーンも見られましたが、常磐線の特急列車が上野東京ラインに直通を開始してからは見られなくなりました。